来年1月2、3日に行われる第102回東京箱根間往復大学駅伝に出場する21チームのエントリー選手(16人以内)が10日、…

 来年1月2、3日に行われる第102回東京箱根間往復大学駅伝に出場する21チームのエントリー選手(16人以内)が10日、発表された。3年連続9度目の総合優勝を狙う青学大の原晋監督(58)は都内で行われた記者会見とトークバトルに出席。恒例の作戦名に「輝け大作戦」を掲げた。11月の全日本大学駅伝を制した駒大は3大会ぶり、10月の出雲全日本大学選抜駅伝を制した国学院大は初の、出場チーム中1万メートルの平均タイムが唯一28分を切る中大は30大会ぶり、早大は15大会ぶりの総合優勝に挑む。

 ビシッと人さし指を前に差し、原監督は「輝け大作戦」を発令した。「一人一人が大手町に一番星となって、輝いて帰ってきたいと思います」。3大会連続9度目の優勝へ、箱根王者が走り出す。

 箱根路で選手全員が輝きを放つことを願う。指揮官は最近ハマっているというゴルフに例えて、大一番への思いを語った。

 「パーで18ホール回ると、アマチュアスポーツで言えば優勝できる。しかし、箱根駅伝というスーパーコンテンツはパーだけでは勝てない」

 駅伝では突飛した選手が必要になると説く。「時にはバーディー、あるいはホールインワンをしなければ勝てない」。青学大で“スーパーショット”に値する選手は、やはりエースでマラソン日本学生記録を持つ黒田朝日(4年)。「黒田を中心にチームが運営されている」と大黒柱への期待を口にした。

 しかし、出雲全日本選抜駅伝で7位に落ち込んだことを考えれば「トリプルボギーや大ブレーキがあれば、黒田だけでは勝てない」と分析。ミスが出ることも予測した上で、全員が「黒田だけが輝いても勝てない。それぞれの立場で輝いてほしい」と大作戦に願いを込めた。

 「強い覚悟が、学生三大駅伝2戦を終えてチームに芽生えた」。上昇気流に乗った選手たちが、一番乗りでゴールへ飛び込んでみせる。