ドイツ2部ボーフムのMF三好康児が、ブンデスリーガの主催するメディアラウンドテーブルに参加した。24年夏にボーフムに加…

 ドイツ2部ボーフムのMF三好康児が、ブンデスリーガの主催するメディアラウンドテーブルに参加した。24年夏にボーフムに加入し、昨季は1部でプレーしたが、チームの降格にともない、今季は2部でのプレーに。「もちろん強度やスピードは去年(1部)と違いはあるので、少し余裕が持てる部分はあります。ただサッカー自体が荒い、じゃないですけど、フィジカルの要素が強いですし、そこの厳しさは1部とは違ったものがある。簡単なリーグではないな、と思います」と明かした。

 「1部ではルーズなボールが少ない、というか、守備も攻撃も、明確にやってくる。五分五分のボールが少ないイメージがあった。2部になると、その回数が増える。相手も苦しいシーンで、(つながずに)確実にクリアしてきたり、一本裏に蹴るだけのボールを出してきたり。五分五分のボールに対するフィジカル要素が、2部の方が多いのかなと思います」と分析した。

 その中で身長167センチと、小柄な三好は生き残る術を模索している。「そういった展開もある中で、自分がそういうボールをどれだけ落ち着かせることが出来るか、その処理ができればチームの信頼を得られると思います。常にそういったボールでも関わり続けて、自分がいい形で攻撃につなげていくことを意識してやるだけ」。持ち味の技術をチームの戦いでどう生かしていくか、トライを続けている。

 さらに「今、自分のチームの(レスラー)監督と話す中で、日本人選手の戦術理解度は高い、という評価は直接言われたりします」と明かした。「すべての監督と深く話すわけじゃないんですけど、今の(レスラー)監督は、一緒にサウナに入れ、とか言われるぐらいしゃべる。その中では、日本人、韓国人も挙げていましたけど、全体として戦術理解度が高いイメージを持っている、と言っていました。特に守備の部分、どう(プレスを)はめていくかだったり、理解度は高い、と言われることは多いですかね」と語る。

 監督交代が頻繁に行われる欧州のリーグでは「その中で自分をどうアピールするか、どういう選手として使ってもらえるかを表現する上で、監督が目指している戦術を理解し、(個人とチーム)両方が生きる道を探す能力がないと難しい。特に言葉が堪能じゃない部分もあるので、自ずと必要になってくる能力」と話した三好。さらに戦術を理解し、その中で力を発揮するためには、チームメートとの相互理解も重要。「例えば、この選手から特にボールをもらう可能性が高い、と思ったら、ボランチや同サイドのSBに、どのタイミングでボールがほしいからここに出してくれ、とかは個人的に働きかけるようにしています。その信頼関係を選手間で作っておくことも、すごく大事かなと思います」と続けた。

 今季は負傷で出遅れたが、11月29日のフュルト戦で初先発。「個人としてもやっと戦える体の状態が戻ってきたので、そこは自信を持っていますし、試合に出ることができれば結果を残せる、という気持ちは持っています」と語る三好。現在チームは9位と、1部復帰に向けて苦しい順位となっているが、巻き返しを誓っていた。