女子プロレスのスターダムは10日、都内で記者会見を開いた。29日の両国国技館大会でプロレス再デビューを果たすフワちゃん…
女子プロレスのスターダムは10日、都内で記者会見を開いた。29日の両国国技館大会でプロレス再デビューを果たすフワちゃんが、対戦相手の葉月(28)とともに登壇した。「葉月さんは私の能力、覚悟がいかほどかを全て見抜いています。この(プロレスの)世界の厳しさを誰よりも教えてくださって、私がこのリングに立つにふさわしいか厳しい目で確かめてくださる。私の武器は葉月さんにたたき込まれた覚悟、それだけです。ですが、腹をくくった人間は強い。それを証明するためにも、この1年半(に培ったこと)全てを懸けて全力で倒しに行くつもりです」と決意表明した。
約9分間の会見で「覚悟」という言葉を5度繰り返し、涙ながらにプロレスに懸ける強い決意をにじませた。
フワちゃんにとって人気絶頂で多忙だった時期にテレビ企画で出会ったプロレスだったが、それを機に魅力に惹かれて憧れを抱いていたという。自身がSNSでの不適切発言で活動を自粛している期間に情熱が強くなったといい、今夏に葉月に相談。「あの騒動(による活動休止)があって、前から憧れだったプロレスはどうだろうと長い時間考えて、ようやく覚悟が固まったところで葉月さんに相談した。改めて(プロレスの)厳しさや(場合によっては)死が伴う、命を懸けたスポーツと教えてもらって、その上でもう一度しっかり自分で覚悟をしてプロレスに挑戦したいと思った」と経緯を振り返った。
葉月と相談した直後、スターダムの岡田太郎社長(38)と面会し、入団することで合意した。11月7日の電撃入団発表を経て、12月29日のビッグマッチでの再デビューが正式決定したが、「シンプルに純粋にプロレスはかっこいい、すごいから、ヒーローに憧れる気持ち。華やかな世界の一方で、限界を超えたトレーニングを皆さんしているし、常にケガと隣り合わせ。(他のものに)代えがたい厳しさに心を奪われてます。私の肩書やテレビで出ていたことは一切関係なく、リングの上ではただ強い者が勝ち残る世界。私は足を踏み入れて、心の底から向き合って、厳しいことも覚悟の上で、本気で向き合う」と改めて決意を込めた。
葉月は「これは禊ぎじゃなくて、フワちゃんの新しい夢の第一歩だと思っている。しっかり悩んだ上でスターダムのリングで戦うことを決めてくれた。フワちゃんの覚悟を対角からしっかり受け止めたい」と語り、涙を流しながら「フワちゃんはウチと一緒で不器用だと思うし、周りに勘違いされやすい。でも私はフワちゃんの優しい部分も、悩んでいる部分も隣で見てきたので、その中でプロレスを選んでくれたこと、再デビュー戦で戦いたいと言ってくれたことがうれしい」と感謝も込めた。
念願の師弟対決へ、フワちゃんも涙をこらえながら「生意気かもしれないけど、もちろん私もプロレスラーです。勝つつもりでいます。胸を借りるとかじゃなく、しっかり倒しに行くので、よろしくお願いします」と誓った。