女子プロレスのスターダムは10日、両国大会「STARDOM DREAM QUEENDOM 2025」(12月29日、東京…

女子プロレスのスターダムは10日、両国大会「STARDOM DREAM QUEENDOM 2025」(12月29日、東京・両国国技館)に向けた記者会見を都内で開催。同大会で“再デビュー戦”を戦うフワちゃんと、相手を務める“師匠”の葉月が改めて顔を合わせた。

フワちゃんがまず「この世界の厳しさを誰よりも私に教えてくださった葉月さんは、私がこのリングに立つにふさわしいか厳しい目で確かめてくださる。私の武器は葉月さんからたたき込まれた覚悟、それだけです。ですが腹をくくった人間は強い。そのことを証明するためにも、この1年半全てのことをかけて全力で倒しに行くつもりです。よろしくお願いいたします」とあいさつ。

すると葉月は「これは、みそぎじゃなくて、フワちゃんの新しい夢の第1歩だと思ってる。最初はテレビ企画でプロレスやったかもしれんけど、そこから本当にプロレス好きになってくれて。悩んで悩んで、悩んだ末に連絡をくれて、2人でご飯行ったよね」と回想。

そして「その時に『プロレスどうなんですか』っていう話をされて、楽しいこともあると。ただウチは、一歩間違えれば大ケガにつながるし、死ぬかもしれない。そんだけリングでの戦いは危ないっていうことも伝えた。けど、しっかり悩んだ上で、ふわちゃんはスターダムのリングで戦うことを決めてくれた。だからこそ、ウチはしっかりふわちゃんの覚悟を対角で受け止めたいし、師匠として覚悟を持って真正面からぶつかりたい。29日、当たるけど、それまで師匠として、ウチは練習を見るから、しっかりついてきて」と求めた。

この日はフワちゃんではなく、葉月の方が感極まる場面が多く「フワちゃんはウチと一緒で不器用だと思うし、周りに勘違いされやすい。でもウチはフワちゃんのすごい優しい部分も、悩んで悩んで悔しがっている部分も、いろんな部分を隣で見てきたので。その中で本当にプロレスを選んでくれたこと、そしてウチと再デビュー戦、戦いたいって言ってくれたことがうれしくて」と話しているうちに涙を流した。

そんな師匠の姿を見てフワちゃんも「私の肩書だったり、テレビに出ていたことだったり、そういうことも一切関係なく、リングの上ではただ強いものが最後に勝つ。そんなシンプルな強いものが残る世界に私は足を踏み入れて、葉月さんと、しっかり本気で向き合いますので皆さんよろしくお願いします。本当に生意気かもしれないけど私もプロレスラーです。勝つつもりでいます。全力で、本当にどうやったら勝てるのかしっかり考えて、しっかりトレーニングして、本当に勝つつもりでいますので。胸を借りるなんてそんな言葉じゃなくて、しっかり倒しにいく」と改めて真剣な表情で宣言。

葉月も「ウチもしっかり向き合うから、しっかり勝つつもりじゃなくて、勝ちに来て。ウチも徹底的につぶす」と応じて、2人は握手をかわした。