来季のJ2降格が決定している湘南ベルマーレのスポーツ評議会の臨時評議会が10日、平塚市内で開かれた。9日付で会長職を退い…

来季のJ2降格が決定している湘南ベルマーレのスポーツ評議会の臨時評議会が10日、平塚市内で開かれた。

9日付で会長職を退いた真壁潔氏が、RIZAPグループと新経営陣へ強い嫌悪感をあらわにした。

長年クラブを支えてきた真壁氏は、自身の解任騒動について語った。

「11月11日にRIZAP本社に呼ばれて、『降格の責任を取って下さい、組織を変えて、ベルマーレを再建します』と。その瞬間にカチンときて。勝った、負けた、降格で再建ではない。『もっとRIZAPは経営にコミットしていくことを決めました』。それを聞いたのは新宿の本社で4回目。ということは増資の案件とか資金を入れていただくこととかかなと思ったら、『お金の件は別です』。それであれば解任してくださいと申し上げました」

これから先のクラブのことを考えて、職を退くことは数年前から考えていたという。「ちょっと心配だなということあったから、捨てる札の1枚として会長職に残ろうと。1月から辞めることはやぶさかではなく、ただ筋の通らないことは体を張らないと、という考え方だった」と話した。取締役の任期の来年6月までに辞める意向だという。

一方のRIZAPグループ側は専務の塩田徹新会長がこの日、評議会に出席し、経緯を説明。経営陣の刷新については「より良い体制を考えた時にマネジメント全体ができる大多和、選手にものすごく人望がある坂本(紘司前社長)が選手の育成、獲得に専念して、それを私が統括するのがJ2からJ1に戻っていくために一番重要な布陣じゃないかと考えた」と明かした。

真壁前会長の解任については、「今年の6月の評議会で次の世代にバトンを渡す、つまり、もう退任をほのめかされてたわけなんです。なので、我々親会社からしてみたら真壁さんがもう辞任される、退任されるっていうことは追い込み済みだったわけです。だとしたら、この経営危機のタイミングで、我々が関与していることを強めたいがために、その退任の時期を早めてほしいというふうに申し上げたのは先月の話で、彼はわかったと。ただその段階で彼から解任という形にしてくれというふうにお話があったので、結果的に取締役会では解任というか解職っていう形になって、私としてしては辞任を想定してたんですけども、結果的には解職っていう形になって、それが報道で解任になったっていうのがこの事実です」とした。

その上で対立構造はないと強調。「解任するとケンカしたみたいなイメージがあるかもしれませんけど、本当に穏やかに『わかった。でもこうしてくれ』という話だったので。僕は真壁さんのこと尊敬してるし、真壁さんがそうおっしゃっているんだったら、ご意向を尊重しますってことを割と冷静に会議室で話した」。

また坂本前社長については「坂本さんは逆に言うと我々にとってとても大事な人で、彼抜きではベルマーレの運営が立ち行かないので、彼がもし取締役の辞任をほのめかしても、私が必死に止めます。ぶっちゃけて言うと、私より彼が残った方がまだいいかもしれません。それぐらい坂本さんは大事な人です」と存在の重要性を語った。