第102回東京箱根間往復大学駅伝で2015~18年の4連覇以来となる2度目の3連覇を狙う青学大・原監督(58)が今大会の…

第102回東京箱根間往復大学駅伝で2015~18年の4連覇以来となる2度目の3連覇を狙う青学大・原監督(58)が今大会のポイントに「1区」を挙げた。

10日に行われたトークバトルのコーナーの1つ「今大会のポイントとなる区間」で原監督はパネルに「1区」と記した。

毎年、集団内で激しい駆け引きが行われる重要区間。「駅伝は足し算ではなくかけ算。しかし、1区で遅れると、かけ算になってこない」と説明する。

前回は宇田川瞬矢(現4年=東農大三)を起用して10番スタート。唯一の不安要素の区間だったというが、終盤から飛び出した中大・吉居駿恭(現4年=仙台育英)に対し、後続の集団がペースを上げなかったことで、「スローな展開で救われた」と原監督は振り返る。

しかし、第1中継所でトップから1分44秒差で2区黒田朝日(現4年=玉野光南)にリレーしたシーンで「優勝を確信した瞬間」(原監督)とも言う。

スタートからの流れによっては今後のトップ争いにも左右する。

今回の候補には、宇田川、24年の100回大会の荒巻朋熙(4年=大牟田)の両4年生に加えて、前回10区トップで10月の出雲駅伝1区の経験もしているスピードランナー・小河原陽琉(2年=八千代松陰)の3選手を挙げた。

「1区については今後また少し決めていきたい」ととどめた原監督だが、「5区、6区もちゃんと走らないと差がつく区間。非常に難しい駅伝になる。お客さんからすれば、楽しい駅伝になる」とも話した。

史上初の同一チーム2度目の3連覇達成に向け、最初にフレッシュグリーンのタスキをかけるランナーに注目が集まる。