女子プロレスのスターダムは10日、両国大会「STARDOM DREAM QUEENDOM 2025」(12月29日、東京…

女子プロレスのスターダムは10日、両国大会「STARDOM DREAM QUEENDOM 2025」(12月29日、東京・両国国技館)に向けた記者会見を都内で開催。ワールド・オブ・スターダム王座戦で対戦する上谷沙弥(王者)と安納サオリ(挑戦者)が顔を合わせ、両者が衣装を引きちぎり合う乱闘に発展した。

会見ではまず安納が「プロレスをもっと広げたい、もっとたくさんの人に知ってもらいたい。そう思い、自分なりにプロレスを届ける行動をしてきました。でも、なかなか厳しかった。それを上谷はやってみせた。ものすごいスピードで、世間にプロレスを届けた。私はそれを見てすごいと思う反面、本当に悔しくて。なんで私がしたかったことを他の人がしてて、私は黙ってるだけなんやろって」と心情を吐露。

続けて「でも今の上谷に勝ったらどんな景色が待ってるんやろ、どんな自分に出会えるんやろって、知ってみたくなった。11月3日、決意表明した時、本当は怖かった。緊張で震えるくらい怖かった。でも、今の上谷の前に今、立たないと何も変わらないと思って。だから、今までの自分を壊すために勇気を持って上谷の前に立った。私が上谷を倒す。約束した。頂点に私が行きます」と宣言した。

すると上谷は「沙織ちゃんが、沙弥様にこんなふうに思ってくれてたなんて初めて知ったから、沙弥様、様超~大興奮! もっといじめたくなっちゃったわ」とニヤニヤしながら話し、「まあでもいまさらスイッチ入ったようだけど、お前がスターダムで埋もれてる事実は変わんねえからな。だってCOSMIC ANGELSはユニットとして全く機能ってないし、この前タックリーグで優勝したさくら(あや)や玖麗(さやか)よりも存在感ない」と挑発。

そして安納に近づき「何回か前哨戦やったけど、お前にスターダムを背負う覚悟なんて全く見えない。この前の後楽園ホールだって最後に舞華に全部持ってかれてる。それにさあ、このかわいい顔も最近ブス! しかもさあ、お前、超いい子だよね。このお行儀の良いサラリーマンレスラーが!」と言い放った。

すると安納が上谷に張り手を見舞って投げ飛ばし、乱闘が勃発。上谷が「ザコ、ザコ」とハイヒールで安納を踏みつけると、安納は上谷のドレスの裾を引きちぎって対抗。上谷も「バカ野郎! 何やってんだよ、なんで破くんだよ!」とブチ切れて、止めに入った岡田太郎社長を壇上から蹴り落とし、安納のストールの引っ張り合いとなった。

ストールがビリビリと裂けると安納は上谷の髪の毛をつかんで「お前は私の大事なものを全部壊してくよな。覚えとけよ」とほえてから舞台を去り、上谷も「本当の悪夢を見るのはこれからだからな」と叫んでよろよろと降壇していった。