阪神、オリックスなどでヘッドコーチを務めた高代延博(たかしろ・のぶひろ)さんが死去していたことが10日、分かった。71歳…

阪神、オリックスなどでヘッドコーチを務めた高代延博(たかしろ・のぶひろ)さんが死去していたことが10日、分かった。71歳だった。

高代さんの訃報に元阪急の284勝右腕、山田久志氏(77=日刊スポーツ評論家)もショックを隠せなかった。「先月末にエスコンであった日韓ドリームプレーヤーズゲームで原監督と会った時に、高代さん元気かなと心配していたところだったんだ。食事もお酒もよく行った。まだ71でしょ? 残念過ぎる」。ともに原ジャパンの09年第2回WBCでコーチを務め、日本の2連覇に貢献。「ギリギリのところに打つノックのうまさに、外国のチームがびっくりしていた。まるでショーのような美しさだった」と懐かしんだ。

現役時代は阪急山田、日本ハム高代で何度も対戦。「打つ走る投げるの3拍子。体は小さかったけど体が強くてハッスルプレーヤーだった」。99年には星野監督時代の中日でコーチで初めて共闘。「よう勉強していた。投手のクセのこととかを聞きにきたり本当に勉強家だった。だからいろんなチームに呼ばれて、いつもユニホームを着ていた」。思い出は尽きなかった。

◆高代延博(たかしろ・のぶひろ)1954年(昭29)5月27日、奈良県生まれ。智弁学園-法大-東芝を経て78年ドラフト1位で日本ハム入団。遊撃手で79年ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)80年ベストナイン。89年広島に移籍し同年引退。通算917試合出場、57本塁打、346打点、打率2割5分6厘。引退後は広島、中日、日本ハム、ロッテ、オリックス、阪神、韓国ハンファでコーチ。09、13年WBC日本代表コーチ。23年1月、大経大硬式野球部の監督に就任。170センチ、73キロ。右投げ右打ち。