【ケロウナ(カナダ)=飯岡大暉】カーリング女子日本代表(世界ランキング5位)のフォルティウスが、悲願の五輪切符をつかむ。…
【ケロウナ(カナダ)=飯岡大暉】カーリング女子日本代表(世界ランキング5位)のフォルティウスが、悲願の五輪切符をつかむ。
第6戦でエストニア(同14位)に9-2で快勝。続く最終戦はノルウェー(同7位)に延長の末、9-10で初黒星となった。1次リーグは6勝1敗の2位通過で、プレーオフ(PO)に進んだ。運命のPO第1戦は10日(日本時間11日午前7時開始)。1位通過のノルウェーとの再戦に勝てば五輪出場が決まる。
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攻めて、負けた。2位ノルウェーとの直接対決。逆転され、2点差から延長戦に持ち込んだ。あと1歩に迫るも1点足りず。最後に1位から転落した。それでも吹っ切れたような表情だった。スキップ吉村紗也香(33)は「最後まで自信を持って投げ切れた。負けたが、明日絶対大丈夫という自信がみなぎっていた」。視線は早くも次に向いた。
先を見据えた戦いだった。互いにPO進出を決めて臨んだ前哨戦。攻める姿勢を貫いた。6-3の第6エンド、複数失点のピンチ。攻めて2点に抑えるか、安全に3失点にとどめるのか。選んだのは攻め。「自分の中で2点で抑えたい強い気持ちがあった」。強い覚悟で決めた。しかし狙い通りに石を置けず、結果的には最悪の4失点。「やるべきことは最後までやった。4点取られた以外は自分たちでコントロールできていた」。修正点は分かった。挑戦に後悔はなかった。
五輪へあと1勝。ノルウェーとの再戦に勝てば即決定。仮に負けても11日(日本時間12日午前3時)に1次リーグ3位米国とのラストマッチが残っているが「明日、絶対に決めます」。ずっと待ち焦がれてきた切符を、つかむ時がきた。