第102回東京箱根間往復大学駅伝(26年1月2、3日)で青学大が、史上初となる2度目の3連覇に挑む。10日、都内で全21…
第102回東京箱根間往復大学駅伝(26年1月2、3日)で青学大が、史上初となる2度目の3連覇に挑む。10日、都内で全21チームのエントリー発表と会見が行われた。
青学大はエース黒田朝日(4年)らが順当に入った。10月の出雲7位、11月の全日本3位と今季無冠だが、箱根で勝てば、15~18年までの4連覇以来、8年ぶりの3連覇以上となる。原晋監督(58)が発令した「輝け大作戦」の下、誰も成し遂げてない快挙へ、タスキをつなぐ。
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青学大が、快挙に向けて走り出す。原監督は恒例の作戦名を発表。その名前はシンプルな「輝け大作戦」だった。「10日ぐらい前にふとわいてきましたね」と笑みを浮かべた。アイデアのヒントとなったのは、ベストスコア「90」を持つ趣味のゴルフだった。
「ホールインワンやバーディーを取れるのはうちの黒田」と語るように、2月にマラソン学生記録2時間6分5秒を出したエースがいる。だがゴルフは18ホールの長丁場で1度のトリプルボギーでスコアを落とすように「大ブレーキがあったら、黒田朝日だけではまだ勝てない」と指揮官。1区間20キロ以上を走る箱根で「エースだけが輝いて、自分だけが1番星になるだけではダメ。(選手の)立場、立場で自分の能力に応じた走りをしていかないと。1人1人が1番星となって輝いてほしい」との願いを込めて、名前をつけた。
長い箱根の歴史で、過去に3連覇以上は6校あるが、2度目の3連覇を成し遂げたチームはない。前回大会は、登り5区区間新の若林宏樹、下り6区区間新の野村昭夢と「山」で大きなアドバンテージを手にした。その2人は卒業している。カギをにぎる「山対策」について、原監督は「秘密兵器がいますから」と自信を見せた。新チーム発足当初は「優勝0%」と指揮官から言われていた世代。ほうき星のごとく輝きを増しながら、正月の箱根路を駆け抜ける。【泉光太郎】
◆今季の出雲 1区から4度首位が入れ替わった。4区で国学院大の辻原が区間新の快走で逆転。最終6区で上原が2位に38秒差をつけて、2年連続3度目の優勝を飾った。
◆今季の全日本 駒大は5区の伊藤が区間新の快走を見せて首位に浮上。続く村上、佐藤、山川も区間3位以内にまとめて独走。2位に2分1秒の大差で2年ぶり17度目の優勝をした。