【オーランド(米フロリダ州)9日(日本時間10日)=四竈衛】有力代理人スコット・ボラス氏がウインターミーティング(WM)…
【オーランド(米フロリダ州)9日(日本時間10日)=四竈衛】有力代理人スコット・ボラス氏がウインターミーティング(WM)の会場内で会見を行い、ポスティングでのメジャー移籍を目指す西武今井達也投手(27)の交渉状況などについて語った。具体名こそ挙げなかったものの、すでに複数の有力球団が接触しており、WM後にも直接交渉へ進む見込みとなった。
「タフ・ネゴシエーター」として知られるボラス氏は、あくまでも強気な姿勢を崩さなかった。今オフ、今井はFAの先発投手で上位にランクイン。「明らかに、この市場で最も剛球を投げ、最も若い投手。多くの興味を持たれているし、話をしている」。バルデス(32=アストロズFA)、キング(30=パドレスFA)よりも若いことなどをプラス材料に挙げ、複数球団と折衝していると説明。「98マイル(約158キロ)を投げ、すばらしいチェンジアップも投げる。各球団は先発1、2番手として考えている」と、各球団から最高の評価を受けている交渉過程を明かした。
今井がドジャースと対戦したい意向を示したことについても、男気としてアピールを続けた。「彼はドジャース、大谷、山本をリスペクトしている。もし一緒にプレーできないとすれば、対戦したいと思っても不思議ではない。彼は日本でもそうしてきた。偉大な選手と競うことを楽しんでいる」。強敵に立ち向かう闘争心を魅力の一部と強調した。
7年総額1億5400万ドル(約239億円)とも見込まれる争奪戦には、メッツ、ヤンキース、フィリーズ、カブスなど資金力のある「選ばれし球団」しか参戦不可能。近日中に渡米し、直接交渉に臨む今井を口説き落とすのはどのチームか-。年末へ向け、メジャーのストーブリーグが着実にヒートアップしてきた。