◆香港スプリント・G1(12月14日、シャティン競馬場・芝1200メートル)追い切り=12月10日、シャティン競馬場 前…

◆香港スプリント・G1(12月14日、シャティン競馬場・芝1200メートル)追い切り=12月10日、シャティン競馬場

 前走のスプリンターズSでG1初制覇を決めたウインカーネリアン(牡8歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父スクリーンヒーロー)は、現地で三浦皇成騎手が付きっきりで調教にまたがっている。

 この日の追い切りも主戦を背に登場。芝コースの感触を確かめるように、一歩一歩を踏みしめて最後は加速。伸びのある動きを見せ、6ハロン85秒4、ラスト2ハロン23秒9だった。三浦騎手は「こちらに着いてからもフットワークや気配、全てがいい状態。経験を積むにつれて競馬のパフォーマンスが上がっている」と8歳になっての充実ぶりを実感する。

 今回はスプリント界の絶対王者カーインライジングとの対戦になる。鞍上は「簡単に勝ちたいと言えるような相手ではないですけど、チャレンジする権利を得た以上、この馬の一番のパフォーマンスを発揮できるようにするのが僕のできること」とまずは最高の状態でレースに迎えることに全力を注ぐ。

 ウインカーネリアンとはデビュー2戦目で初めてコンビを組み、22年5月から18戦連続で騎乗。“この馬と大きな舞台を勝ちたい”と思い続けてきたパートナーとの4度目の海外出走に三浦騎手は「ずっとコンビを組んできましたし、(香港で)1週間付きっきりで関われることは自分としてもいい経験。そのぶん、責任感もあるので刺激のある1週間を送っています」。人馬一体で強敵に立ち向かっていく。