◆香港カップ・G1(12月14日、シャティン競馬場・芝2000メートル)追い切り=12月10日、シャティン競馬場 2年…

 ◆香港カップ・G1(12月14日、シャティン競馬場・芝2000メートル)追い切り=12月10日、シャティン競馬場

 2年ぶりの出走となるローシャムパーク(牡6歳、美浦・田中博康厩舎、父ハービンジャー)は、今回が4度目の海外参戦。田中博調教師は「2年前に香港に来たときは初めての海外で緊張感も強かった。落ち着き払った様子で大人になったと感じました」と精神面での成長を感じ取る。

 好調時に見せる内容だった。オールウェザーコースを単走で4ハロン53秒3―ラスト2ハロン24秒6。多少、行きたがる面を見せていたが、これは陣営の思惑通り。「活気があって随分、この子らしさが戻ってきた」とトレーナー。もともとは前進気勢が旺盛なタイプだが、前走のアルゼンチン共和国杯はスムーズなレース運びで0秒4差の12着だった。「以前は稽古もレース自体も大変で、うまくなだめて最後まで頑張らせるのが好走時の状態だった。そこにいかに近づけられるか。(調教の)見た目は格好悪いかもしれないけど、活発に馬が走りたいと思えるところで終えるようにわざとやっている。予定通り」と折り合いに苦労しているように見えた調教も全ては本来のローシャムパークを取り戻すためだった。

 昨年のBCターフで首差2着とG1制覇に迫った実力馬。前向きな面が出てきた香港で本来の輝きを取り戻す。