来年1月2、3日に行われる第102回東京箱根間往復大学駅伝に出場する21チームのエントリー選手(各16人以内)が10日…

 来年1月2、3日に行われる第102回東京箱根間往復大学駅伝に出場する21チームのエントリー選手(各16人以内)が10日、発表された。都内では記者発表会が行われ、前回5位・中大の藤原正和監督は「速いだけのチームが、強さを持ち始めた。勢いをもって当日を迎えて頑張りたい」と、1996年以来30年ぶりの総合Vへ向けて意気込みを語った。

 エントリー16人の1万メートル平均タイムは、全チーム最速の27分55秒98。出雲駅伝は10位に沈んだが、吉居駿恭(4年)、溜池一太(4年)の2大エースを中心に「全部員でも平均28分59秒」とチームとして走力を上げてきており、全日本大学駅伝は2位に入っている。

 今回の箱根路は3連覇を狙う青学大を筆頭に、駒大、国学院大、早大、中大の5強と言われている。藤原監督は「今年はかなり接戦になる」と予想し、その上で「個人的には青学、駒大の2強。その2強と区間の違いを作って抜け出していきたい。2強を出し抜くレースをしたい」と勝負のポイントを挙げた。

 選手の起用区間については、明言を避けつつも「復路にゲームチェンジャーの選手をしておかないといけないし、アンカー決戦も含めて(考えないといけない)」と気を引き締める。「大手町で1歩手までゴールしたい。序盤からいかに主導権を握れるか。今年大きく7区がポイントになると思う。そこに(吉井)駿恭とか置けたら良いですけど」とにやりと笑った。

 歴代最多14度の総合優勝を誇る中大。22年大会は総合2位まで挽回したが、23年大会ではインフルエンザの集団感染で13位に沈むなど苦難を味わってきた。2016年に就任した藤原監督にとっては節目の10年目。「ここで勝てば、次の10年も絶対に黄金期を迎えられると思って優勝に執着してきた。なんとか勝たせてやりたい」と決意を込めた。