9日に行われた現役ドラフトで日本ハムから巨人への移籍が決まった松浦慶斗投手が10日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で、新天地で…

 9日に行われた現役ドラフトで日本ハムから巨人への移籍が決まった松浦慶斗投手が10日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で、新天地で恩返しの飛躍を遂げることを誓った。

 前日は驚きのコメントも残していたが「すごくチャンス。ファイターズの編成の方たちももっとチャンスを与えるという形でこうやって出してくれた。そこはもう割り切って、向こうで活躍することにもう切り替えはできてます」と前向きそのもの。日本ハムでの思い出には、プロ初ホールドを記録した昨年8月8日の楽天戦を挙げ「1軍に上がっていきなり勝ちの場面で投げさせてもらえて、初ホールドをとれたことはすごく印象に残っている」と振り返った。

 プロ入りから4年間で通算6試合の登板。「1軍で活躍をすることもあまりできなかった」としつつ「自分のやりたいことをやらせてくれる、自分の課題に向かって取り組めるチームだった。4年間で一つずつ課題をつぶせていったので、すごくいい時間だった」と感謝。「成長できたなと思います。球速もどんどん上がってきているし、三振をとれる率も。自分もいけるぞという気持ちはある」と自信をにじませた。

 巨人の印象を「日本で一番伝統のある球団。阿部監督も僕が子供の頃から見ていた4番バッター」と語った松浦。昨季の現役ドラフトで移籍した田中瑛ら元同僚も多く在籍するのは心強い。最速155キロを誇る大型左腕は「新天地で花を咲かせられるように。自分を欲しくてとってくれたと思っているので、とにかく自分の持っているものを来シーズンに突っ込むということと、このオフでもっとレベルアップして、想像を超えるような投球ができたら」と表情を引き締めた。