◆プロボクシング ▽ＷＢＡ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦 正規王者・堤聖也―暫定王者・ノニト・…
◆プロボクシング ▽ＷＢＡ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦 正規王者・堤聖也―暫定王者・ノニト・ドネア（１２月１７日、東京・両国国技館）
世界５階級を制覇したＷＢＡ世界バンタム級暫定王者ノニト・ドネア（４３）＝フィリピン＝が１０日、羽田空港着の航空機で来日。同級正規王者の堤聖也（２９）＝角海老宝石＝との団体内王座統一戦へ、「彼にも最大の敬意を払っているし、彼からもリスペクトの気持ちをもらっている。自分たち２人のサムライが戦うことで、素晴らしい戦いになることを祈っている」と意気込みを語った。
堤との対戦が決まり、「素晴らしいファイターに挑戦する機会を与えられたなと思ってすごく興奮した」というドネアは、「相手のことより自分がどう戦うか、自分がどういう戦略を作っていくかに集中している」と強調。試合展開については「もちろんＫＯできれば、それは神からの恵みでうれしいことではあるが、どういう勝ち方でもすべては自分の内側にあるものだと思っている」と話した。
ドネアは井上尚弥（大橋）と同級王座統一戦で２度対戦。１９年１１月にさいたまスーパーアリーナで０―３の判定負け、２２年６月にも同会場で２回ＴＫＯ負けを喫している。「日本での自分の歴史を書き換えるために来た。その目標のために頑張りたい」。２つの敗北が刻まれた日本のリングでの勝利が、ドネアの大きなモチベーションだ。
この日はマネージャーのレイチェル夫人とおそろいの服装で来日し、コーディネートの意図を「不死鳥ですね、フェニックス。灰の中から輝いて生まれ変わって飛び立っていくイメージ」と説明。「日本での歴史を書き換えると言ったが、そういった戦いを見せたいと思うし、日本で試合ができることは本当に恵まれていて嬉しいこと。自分の素晴らしい復活を見せられるように、そして内なる自分自身との戦いを見せたい」と５階級制覇王者としてのプライドをにじませた。
