<カーリング五輪最終予選:日本9-10ノルウェー>◇9日(日本時間10日)◇女子1次リーグ◇カナダ・ケロウナ【ケロウナ(…
<カーリング五輪最終予選:日本9-10ノルウェー>◇9日(日本時間10日)◇女子1次リーグ◇カナダ・ケロウナ
【ケロウナ(カナダ)=飯岡大暉】カーリングの26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)最終予選第7戦で、女子日本代表(世界ランク5位)のフォルティウスが強敵ノルウェー(7位)に逆転負けした。7戦目で初黒星を喫し2位でプレーオフ(PO)進出となった。
腰痛を発症し、大事をとって午前のエストニア戦は欠場したサード小野寺佳歩(34)が復帰。前戦でサードを務めた小谷優奈(27)をセカンドに戻し、通常の配置で臨んだ。
第1エンド(E)に2点を先制したが、第2Eに同点とされる。しかし第3Eに3点、第4Eに1点を加え、前半を6-3で折り返した。
第6Eに一挙4点を奪われ6-7と逆転されると、第7Eにも大量失点のピンチに追い込まれる。円に相手の石だけが残る中、スキップ吉村紗也香(33)が正確なドローショットを決めて1点を死守。第8Eも複数失点の危機に陥ったが、吉村がラストショットでダブルテークアウトを決めて回避。第10Eで2点差を追いつき11Eに突入した。しかし最後はノルウェーに屈した。吉村は「相手に4点というビッグエンドを与えてしまって、そこが少しやっぱり響いてしまった。ただ4点取られたエンド以外は自分たちはしっかりコントロールできていた。複数得点取られないようにできれば自分たちのゲームはできている。そこさえクリアできれば大丈夫だなと思っています」と切り替えた。
日本は24、25年の世界選手権では好成績を残せず、五輪出場権を獲得できていない。残り2枠へラストチャンスに挑んでいる。
POには3チームが出場。まず10日(日本時間11日)に1位ノルウェーと2位日本が第1戦を行い、勝者が五輪出場権を獲得。敗者は11日(日本時間12日)に3位米国との第2戦を戦い、勝てば最後の切符を手にできる。
「チームの状態も良くなってきていますし、あとは1つ1つのショットの精度を上げていきながら、あとはやるだけだなと思っているので、思いっきり楽しみながら緊張感も味わいながら思い切り戦いたいと思います」。
念願の五輪まであと1勝。明日、日本女子の8大会連続出場を決める。
◆男女の26年ミラノ・コルティナ五輪への道 五輪には各10カ国が出場。開催国イタリアを含む8枠が決定しており、残り2枠を最終予選で争う。8チームで総当たりの1次Lを行い、上位3チームがプレーオフに進出。1次L1位と2位が対決し、勝者は五輪へ。敗者は1次L3位との決定戦に回り、勝てば最後の切符を手にする。
◆女子フォルティウスの日程 ※日本時間。()は世界ランクで日本は5位
6日午後0時 8○4米国(10位)
7日午前7時 8○6ドイツ(13位)
8日午前2時 7○5オーストラリア(24位)
8日午後0時 10○3チェコ(15位)
9日午前7時 10○5トルコ(12位)
10日午前2時 9○2エストニア(14位)
10日午後0時 9●10ノルウェー(7位)
11日午前7時 PO(1):予選1位×2位
12日午前3時 PO(2):(1)敗者×予選3位