<カーリング:ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)最終予選:日本-ノルウェー>◇9日(日本時間10日)◇女子1次リーグ…
<カーリング:ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)最終予選:日本-ノルウェー>◇9日(日本時間10日)◇女子1次リーグ◇カナダ・ケロウナ
【ケロウナ(カナダ)=飯岡大暉】開幕6連勝で首位の日本代表フォルティウス(世界ランキング5位)が1次リーグ2位のノルウェー(同7位)相手に、後半出鼻で大量4失点で逆転を許した。
ハーフタイム後の第6E、有利な後攻はノルウェーだった。両者がハウスに石を置いていき、リード近江谷杏菜がハウスの中央に縦に2つ並べる。セカンド小谷優奈は相手のガードを崩す。サード小野寺佳歩が2投目を相手の内側に止めて、ナンバー3までを確保。しかし相手サードが2投目で2つをはじき出す。スキップ吉村紗也香が1投目を相手のナンバー1に置くが、相手スキップにはじき出され、ナンバー3までを持たれる。吉村が2投目をナンバー2の位置に運んだが、最終投ではじき出されて一挙4点を奪われる。6-7と逆転された。
前半は日本のペースだった。2-2で迎えた第3E、後攻の日本はリード近江谷杏菜がコーナーガードを置く中、ノルウェーはハウスに石を運ぶ。セカンド小谷優奈の2投目で日本の石が縦に3つ並んだ。相手サードが1投目で日本の石を2つはじき出しつつ、自軍の石を縦に2つ並べる。スキップ吉村紗也香の1投目終了時点で日本の石はハウスに3つ残った。相手スキップの2投目で1つ出されるが、吉村がラストショットでハウス中央にドローショットを決めて3点追加。5-2とリードした。
続く第4Eは不利な先攻だったが、相手に1点を取らせ、5-3と有利に試合を進めた。逆に第5Eは後半となった日本が1点を取らされる形となったが、6-3と3点リードで前半を折り返していた。
日本は24、25年の世界選手権では好成績を残せず、五輪出場権を獲得できていない。残り2枠へラストチャンスへ挑んでいる。
日本女子として8大会連続の五輪へ、6連勝で首位を走る日本は既にプレーオフ(PO)進出を決めた。2位に5勝1敗のノルウェー、3位に4勝2敗でドイツと米国が続く。
10日(日本時間11日)から行われるPOでは最大2試合を戦い、1勝すれば五輪が決定。1次L1位と2位が対決する第1戦では、1位が有利な後攻を取ることができる。そのためにも、ノルウェーとの直接対決は負けられない。
吉村はノルウェー戦前、POを見据えつつ「予選1位で上がるとみんなで話して、引き締まった気持ちで今日に臨んだ。次の試合は本当に大事。決定戦1で、もう1回同じ相手と戦う可能性もある。どれだけ自分たちが強いゲームを見せられるかがすごく大事。引き続きいいところは維持しながら、さらに精度は高く上げていく」と意気込んだ。
◆男女の26年ミラノ・コルティナ五輪への道 五輪には各10カ国が出場。開催国イタリアを含む8枠が決定しており、残り2枠を最終予選で争う。8チームで総当たりの1次Lを行い、上位3チームがプレーオフに進出。1次L1位と2位が対決し、勝者は五輪へ。敗者は1次L3位との決定戦に回り、勝てば最後の切符を手にする。
◆女子フォルティウスの日程 ※日本時間。()は世界ランクで日本は5位
6日午後0時 8○4米国(10位)
7日午前7時 8○6ドイツ(13位)
8日午前2時 7○5オーストラリア(24位)
8日午後0時 10○3チェコ(15位)
9日午前7時 10○5トルコ(12位)
10日午前2時 9○2エストニア(14位)
10日午後0時 ノルウェー(7位)
11日午前7時 PO(1):予選1位×2位
12日午前3時 PO(2):(1)敗者×予選3位