JFLを13位で終えたYSCC横浜は10日、来季の新監督に三枝寛和氏(ひろかず、44)が就任すると発表した。夏に就任した…
JFLを13位で終えたYSCC横浜は10日、来季の新監督に三枝寛和氏(ひろかず、44)が就任すると発表した。夏に就任した尾松剛監督は今季限りで退団する。
三枝氏は今季は関西1部リーグのアルテリーヴォ和歌山の監督を務めた。その前は6年間、YS横浜にも在籍。19~22年にトップチームヘッドコーチ、23年にアカデミーダイレクター兼ジュニアユースコーチ、24年にセカンド監督を歴任している。
三枝氏はクラブを通じて次の通りコメントしている。
◇ ◇
YSファミリーの皆さまへ。
ご無沙汰しております。
昨シーズン、Y.S.C.C.セカンドの監督を務めておりました三枝です。
この度、ご縁あってトップチームの監督を務めることとなりました。
ファン・サポーターの皆さま、パートナー企業の皆さま、アカデミー選手・保護者、OB、そして現場で最後の最後まで残留のために力を尽くした内部のスタッフ・選手の皆さま。
難しいシーズンが続き、胸にしまったままの想いや言葉にできない時間を過ごされた方も多かったと思います。
サッカーのリーグ戦は単純な理屈では測れない、生き物のようなものです。
だからこそ、どのカテゴリーにいてもクラブとして歩み続ける覚悟が必要であり、来季も容易なシーズンにはならないことは覚悟しています。
来季の戦いを思い描くとき、クラブに関わる皆さんの顔がたくさん浮かびました。
お世話になった方々、導いてくれた指導者、背中を追いかけてきた先輩、今どこかで挑戦を続けている仲間たち。
いつも直向きに練習に取り組んでくれた選手たち。
その一人ひとりに「また前に進む姿を見せたい」と強く思いました。
私は小学3年生、小港スクールでこのクラブに出会い、サッカーを好きにさせてもらいました。
大人になってからはJ3の現場で学ばせてもらい、アカデミーの選手たちと夢を語り、指導者として成長させてもらいました。
このクラブは、間違いなく僕のサッカー人生を形づくってくれた場所です。
お返しできるものは決して多くはありませんが、それでも「力になれる時が来たら必ず力になりたい」と
いう気持ちは、ずっと胸の中にありました。
その覚悟を、今こうして形にする時が来たのだと感じています。
どれだけ皆さんに満足いただけるかは分かりません。
ただ、自分に預けられたタスキを握るこの時間、自分の持てるすべてを注ぎ込む覚悟だけは、誰にも
負けません。
この数年、思うようにいかず、心が折れかけた方もいるかもしれません。
それでも、前を向いて立ち上がり続けるクラブの姿を、必ずお見せします。
私だけでなく、選手・スタッフ・ファミリー全員が力を合わせれば、クラブを必ず良い方向へ導けると信
じています。
ともに、この難局を乗り越えましょう。
YSファミリーの力を、もう一度ひとつに。