西武の冨士大和投手(19)が10日、埼玉・所沢の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の来季年俸280万円でサインした…

西武の冨士大和投手(19)が10日、埼玉・所沢の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の来季年俸280万円でサインした。

大宮東(埼玉)から昨秋育成ドラフト1位で入団した左腕はプロ1年目の今季、大きく飛躍。変則フォームからの直球は最速151キロに伸び、首位打者を2度経験したロッテ角中を直球で2球連続空振りさせるシーンもあった。「有名な選手にも直球が通用する可能性があることが分かりました」と手応えを口にした。

秋のフェニックス・リーグでは対戦した阪神藤川監督にその素質を絶賛され、オフの台湾でのウインター・リーグでは防御率0・59で全体1位に輝き、18奪三振も全体2位だった。

チームでは今井、高橋の先発右腕両輪がメジャー挑戦で抜ける可能性が高く、若手の突き上げが期待される。オフは左腕の先輩でもある隅田に師事する。「来季は必ず支配下を勝ち取って、1軍で初勝利したいです」と夢を語った。(金額は推定)