<カーリング五輪最終予選:日本9-2エストニア>◇9日(日本時間10日)◇女子1次リーグ◇カナダ・ケロウナ【ケロウナ(カ…

<カーリング五輪最終予選:日本9-2エストニア>◇9日(日本時間10日)◇女子1次リーグ◇カナダ・ケロウナ

【ケロウナ(カナダ)=飯岡大暉】カーリングの26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)最終予選第6戦で、女子日本代表(世界ランク5位)のフォルティウスがエストニア(14位)に9-2で勝利した。無傷の6連勝とした。

プレーオフ(PO)に進める3位以上をすでに決めていたが、この勝利で2位以内が確定。残り2枠の五輪切符へ、POで最大2試合戦える権利を手にした。

第3戦オーストラリア戦に続き、腰痛を発症しているサード小野寺佳歩(34)にかわり、セカンドに小林未奈(23)が起用された。

第1エンド(E)から2点を獲得し、第4Eには小林のダブルテイクアウトなどから好機をつくり、3点を追加。前半を6-1で折り返した。第7Eに3点を追加し、7点差となると相手が負けを認めた。

スキップ吉村紗也香(33)は「1エンド目から、2点を狙う形を作っていこうと試合前から話していた。複数得点を取れたのはよかった」と振り返った。

小林には「みなちゃんはずっといいショットを投げ続けていた。2戦目ながらすごくショットの精度が高かった。自分たちのやりたい形が作れたし、複数得点も取ることができた」とたたえた。

日本は24、25年の世界選手権では好成績を残せず、五輪出場権を獲得できていない。残り2枠へのラストチャンスへ挑んでいる。

日本女子として8大会連続五輪へ、順調にPOまで駒を進めた。

1次L1試合を残し、6連勝で首位に立つ。2位に5勝1敗のノルウェー、3位に4勝2敗でドイツと米国が続く。

10日(日本時間11日)から行われるPOでは最大2試合を戦い、1勝すれば五輪が決定。1次L1位と2位が対決する第1戦では、1位が有利な後攻を取ることができる。そのためにも、9日午後7時(10日午後0時)から行われる2位ノルウェーとの直接対決は負けられない。

吉村はPOも見据えつつ「予選1位で上がるとみんなで話して、引き締まった気持ちで今日に臨んだ。次の試合は本当に大事。決定戦1で、もう1回同じ相手と戦う可能性もある。どれだけ自分たちが強いゲームを見せられるかがすごく大事。引き続きいいところは維持しながら、さらに精度は高く上げていく」と意気込んだ。

◆男女の26年ミラノ・コルティナ五輪への道 五輪には各10カ国が出場。開催国イタリアを含む8枠が決定しており、残り2枠を最終予選で争う。8チームで総当たりの1次Lを行い、上位3チームがプレーオフに進出。1次L1位と2位が対決し、勝者は五輪へ。敗者は1次L3位との決定戦に回り、勝てば最後の切符を手にする。

◆女子フォルティウスの日程 ※日本時間。()は世界ランクで日本は5位

6日午後0時 8○4米国(10位)

7日午前7時 8○6ドイツ(13位)

8日午前2時 7○5オーストラリア(24位)

8日午後0時 10○3チェコ(15位)

9日午前7時 10○5トルコ(12位)

10日午前2時 9○2エストニア(14位)

10日午後0時 ノルウェー(7位)

11日午前7時 PO(1):予選1位×2位

12日午前3時 PO(2):(1)敗者×予選3位