<米女子ゴルフツアー:最終予選会>◇最終日◇9日◇米アラバマ州マグノリアグローブGC(クロッシングC=6664ヤード、パ…
<米女子ゴルフツアー:最終予選会>◇最終日◇9日◇米アラバマ州マグノリアグローブGC(クロッシングC=6664ヤード、パー72、フォールズC=6643ヤード、パー71)
渋野日向子(27=サントリー)が、来季前半の限定的な出場権をつかんだ。
最終ラウンドはイーブンパーの72で回り、通算5アンダーの281。西村優菜らと8人が並んで24位となり、上位25位タイまでが得られる出場権ぎりぎり。1打差の4アンダーは32位で落選だった。
「緊張感もあり、体も思ったように動かなかった。でも、自分の弱いところに負けたくない思いが強かった。最後まで諦めずにできたと思う。ぎりぎり通って良かった」
悪天候に見舞われ、開幕が1日遅れた上、日没サスペンデッドなど5日間90ホールが4日間72ホールの大会方式に変更。寒さや重圧の中、27歳が無事にゴールテープを切った。
22年に米女子ツアーに参戦する前年、21年以来2度目の最終予選会。この4年間の中で、今季は年間ポイント・ランキング自己最悪の104位に終わり、80位以内のシード、100位以内の準シードともに失ったのは初めて。
101~125位で得られる来季の優先出場順位「カテゴリー16」に入った渋野だが、最終予選会を突破すれば、より出場の可能性が高まる「カテゴリー15」に入るため、心身とも厳しい日程に挑戦していた。
ツアー6年目の26年は、シーズン前半の限定的となる試合出場でポイントを稼がないといけない。例年1回目のリシャッフルが行われる5月の時点が、最初の勝負どころ。また、今年7位に入って26年の出場権を持つメジャー大会、6月開幕の全米女子オープンで上位にいけば、一気に好転していく。
今季ツアーの最後に「本当に一番ひどい1年だったと思う」と涙を流した渋野は、真骨頂の勝負強さを発揮してシーズンの全日程を終えた。