G1・4勝馬トウカイテイオーの産駒で、02年にマイルCSを制したトウカイポイントが12月8日に死んだことが、けい養先の…

 G1・4勝馬トウカイテイオーの産駒で、02年にマイルCSを制したトウカイポイントが12月8日に死んだことが、けい養先のスタッフが運営するXで9日に発表された。29歳だった。

 同アカウントでは、「トウカイポイントさんが昨晩天国へ旅立ちました。最後までよく食べきっと苦しまずに天寿を全うしてくれたと思います」と追悼。「オーナー様は勿論、ファンの方々にはたくさん愛し可愛がっていただき本当にありがとうございました。可愛くて格好いいポイントさんを覚えていてくれたら嬉しいです」と、生前多くの声援を送ったファンへ感謝した。

 トウカイポイントは98年5月に盛岡でデビュー。同年12月に中央へ移籍し、00年4月にオープン入りした。02年に中山記念・G2で岡部幸雄騎手を背に重賞初勝利。同年のマイルCSを蛯名正義騎手で11番人気ながら制した。父の産駒にとって初のG1制覇であり、シンボリルドルフから続く父子3代G1制覇も果たした。しかし翌年の中山記念のレース中に右前浅屈腱不全断裂を発症し、競走能力喪失。ノーザンホースパークで乗馬となった後、別の牧場で余生を送っていた。

 けい養先のスタッフによると、リードホースとして離乳した子馬の面倒を見るなど、優しい心を持っていたという。

「帝王」と称された父と同様に、多くのファンに愛された生涯を送った同馬の大往生に、SNS上では「面倒見の良いポイントが大好きでした」「立ち上がって迎えてくれた最後の勇姿、忘れません」「お父さんによろしくね」「オーナーさん、牧場さん、彼を支えていただきありがとう」「幸せな生涯でしたね。合掌」「天国で父ちゃんに褒めてもらってね」など哀悼のコメントが多数、寄せられた。