「MLBウインターミーティング」(8日、オーランド) 米大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティン…
「MLBウインターミーティング」(8日、オーランド)
米大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが、フロリダ州オーランドで開幕した。恒例行事のメジャー30球団の監督による記者会見では、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が大谷、山本、佐々木の3投手のWBC出場に言及。意向が明らかになっていない山本、佐々木には“条件付き”で出場を容認する可能性を示唆した。
大谷のWBC出場表明から約2週間。23年の前回大会でともに日本の世界一奪回に貢献した山本と佐々木は、沈黙を守り続ける中、ロバーツ監督が注目発言だ。
ウインターミーティング初日恒例の各球団監督による個別会見。侍ジャパンの連覇に不可欠な2投手の出場可否を問われた指揮官は「現時点ではっきりしたものはない」と、「未定」を強調した上で心の内を明かした。
「(WBCは)本人たちが非常に楽しみにしているのは間違いなく、日本の国全体も盛り上がっている。私たちはその点について話し合う必要がある」
大会が開催される3月はシーズンに向けて調整する重要な時期だ。今季の山本は開幕投手を務め、ワールドシリーズ最終第7戦では“中0日”で抑えを務めるなど、フル回転。一方の佐々木は右肩痛で長期離脱を強いられ、復帰後は臨時守護神としてチームの危機を救った。今世紀初の3連覇を目指すチームの先発陣の柱となるべき存在だ。
ロバーツ監督は「(大会規定に加えて)投球に関する制限や条件について話し合っていきたい。2人に出場の機会を与える一方で、長いシーズンを戦った後であることも理解しなくてはいけない」と、慎重な姿勢を見せつつ、出場前提であるかのような対応を見せた。
くしくもこの日、全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者がXで佐々木が日本代表の予備登録メンバー入りの情報を投稿。「関係者は最終メンバー入りも問題ないとみている」と伝えた。ド軍日本人トリオの共闘はふたたび実現するのか。球団、そして、2人の最終決断に注目が集まる。