8月30日に現役引退を発表した元日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ライト級王者の吉野修一郎(34=三迫)の引…

8月30日に現役引退を発表した元日本、東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ライト級王者の吉野修一郎(34=三迫)の引退式が9日、東京・後楽園ホールで行われた。

家族とともにリングに上がった吉野は「ボクシングを20年間やってきて、ケガも、悪い時も、いい時も、いろいろな人生がありましたが、三迫ジムでたくさんの人に応援してもらい、僕は本当に幸せでした」と笑顔でボクシング人生に分かれを告げた。

栃木・鹿沼市出身の吉野は作新学院時代に高校4冠を達成し、東京農大で国体2位などアマチュア戦績は104勝(55RSC)20敗。1度は就職したものの、15年12月に3回TKO勝ちでプロデビュー。身長175センチの右ボクサーファイターとして17年10月に日本同級王座、19年10月に東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック同級王座も獲得して3冠を同時に保持した。

23年4月に米ニューアークで現WBC世界同級王者シャクール・スティーブンソン(28=米国)とのWBC世界同級挑戦者決定戦に臨んで6回TKO負け。世界タイトルマッチの舞台に立つことはできなかった。

今年4月、韓国でWBAアジア同級王座(国内未公認)に挑戦し、11回TKO負けを喫した試合が最後になった。プロ戦績は17勝(13KO)2敗。