◆アジア・チャンピオンズリーグエリート ▽第6節 町田3―1蔚山(9日・町田GIONスタジアム) 町田はホームで蔚山(韓…

◆アジア・チャンピオンズリーグエリート ▽第6節 町田3―1蔚山(9日・町田GIONスタジアム)

 町田はホームで蔚山(韓国)に3―1で勝利した。序盤から試合を優位に運び、前半6分にはMF増山朝陽が先制点、同21分にはFW西村拓真が追加点を獲得。さらに、後半2分にはFWオセフンが増山の右クロスを頭で沈めて、試合を決定づけた。これで勝ち点11とし、1次リーグ突破へ前進した。

 ホームでの初勝利を手にし、年内最後の試合を白星で締めくくった。黒田剛監督も「最後のゲームを勝利で終えて、選手たちは頑張ってくれたと思うし、労をねぎらって、敬意を表したい」とたたえた。また、サポーターにも「52試合、1日も欠かすこと無く応援し続けてくれたファン・サポーターの方々に心から感謝を申し上げたい」と話した。

 労をねぎらうだけで無く、来季以降の課題も挙げた。黒田監督は「後半直後までに3点を取れたことはすごく良かったが、点数の差がついたところからまったりした。動き、ポジションを取るところや、色々なところで甘さというか、緩さがすごく出てしまった」と指摘。後半は相手にチャンスを作られる場面が多く、後半10分には1点を返されたことから「3―0で勝ちきるのが常勝チームになるための大きなポイント」と強調し、来季以降の反省とした。

 これで2025年の全日程を終了。リーグ戦は6位で目標の5位以内にはわずかに及ばなかったが、年間52試合を戦い、天皇杯では初優勝するなど、充実した1年になった。今季はリーグ戦8連勝を達成した傍ら、勝ちに恵まれない期間もあり「色々と紆余(うよ)曲折しながら色々成長させてもらった」。来季も続投することが決まっている指揮官は「ゼルビアのクラブとして1つ1つ年齢を重ねる中で、いい経験値として残っていく。そういったものを来年につなげられれば」と見据えた。