◆第77回阪神JF・G1(12月14日、阪神競馬場・芝1600メートル) 牝馬限定になって2年目の1992年の阪神3歳牝…

◆第77回阪神JF・G1(12月14日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 牝馬限定になって2年目の1992年の阪神3歳牝馬S(当時)は馬体重390キロのスエヒロジョウオーが優勝。レース史上最軽量の勝ち馬だ。ただ、過去10年はレース当日、前走時とも460キロが1着馬の最小ライン(以降データは過去10年)。若駒のG1では“体力差”にもつながる馬体重が重要なファクターだ。

 前走時の馬体重が460キロ以上は今年の登録馬では13頭。ここに勝ち馬10頭の共通項、キャリア2or3戦、前走オープン特別or重賞2着以内のフィルターをかけると1頭が残る。

 スターアニスは中京2歳S2着。前走の馬体重は478キロで、キャリアは3戦。母エピセアロームは11年の阪神JFで2番人気8着。その雪辱を果たせるかは、母の父ダイワメジャーの血の後押しが頼みの綱。過去10年で産駒が3勝(メジャーエンブレム、レシステンシア、アスコリピチェーノ)、昨年Vのアルマヴェローチェの母の父でもある。スターアニスは1200メートル超での勝利なし【00228】のマイナスデータをはね返す。

 また、距離に注目すると、馬券対象30頭のうち12頭が1800メートル戦での勝ち星があった。昨年は上位3頭がすべて該当。近年その傾向は強まっており、今年の登録馬で前走馬体重をクリアしているギャラボーグが穴馬で浮上。抽選対象で、未勝利勝ちからの直行組の【0008】は負の要因だが、重賞勝ち馬不在の今年、出走がかなえば一撃に注意したい。