「トコタンキング決定戦・G1」(9日、とこなめ) 4号艇の末永和也(26)=佐賀・124期・A1=がコンマ09のSから…

 「トコタンキング決定戦・G1」(9日、とこなめ)

 4号艇の末永和也(26)=佐賀・124期・A1=がコンマ09のSからまくり快勝。優勝賞金1200万円を獲得するとともに通算3回目のG1優勝を飾った。2着は1号艇の菊地孝平(静岡)、3着は5号艇の茅原悠紀(岡山)が入った。

 末永が絶好の4カドから一気の先制攻撃を決めた。「向かい風が強くなってダッシュの風になり、今節の中では(一番の)質のいいSが行けた」。風速5メートルのホーム向かい風は勝機を拡大するプラス材料になったが、そのチャンスを逃さずものにした。

 戦前は想定外だった4カドまくり。「菊地さんをまくれるとは思わなかったし、誰も予想しなかったと思う」と振り返る。それでも舟足は「準優よりも伸びは付いていた。仕上がっていました」と序盤から手応え十分だった機力はベストの状態に達し、勝つための条件は十分にそろっていた。

 絶好の流れを得て次は初のSG・グランプリ(16~21日・住之江)へ。「未知の世界。自分のやれることやって、それが結果につながればいい。悔いのないレースがしたい」とチャレンジャー精神で大舞台に臨む。「抽選器の回し方を変えてから(運が)いいんですよね」とうれしそうに話す。佐賀のシンデレラボーイが目に見えない力も味方にグランプリでも大仕事を成し遂げてみせる。