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■クラッチタイムに圧巻の10得点でレイカーズを勝利へ導く
12月8日(現地時間7日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズは、敵地エックスフィニティ・モバイル・アリーナでフィラデルフィア・セブンティシクサーズ相手に112-108で勝利。レイカーズがフィラデルフィアで勝利したのは、2017年以来初となった。
この日レイカーズでは、娘の誕生に立ち会ってここ2戦を欠場していたルカ・ドンチッチが復帰。いずれもゲームハイとなる31得点15リバウンド11アシストのトリプルダブルに2ブロックと活躍。さらに、3本の3ポイントシュートを決めた八村塁が17得点6リバウンド、ディアンドレ・エイトンが14得点12リバウンド、オースティン・リーブスが11得点4リバウンド4アシストで続いた。
シクサーズとの一戦は、第4クォーター残り5分でレイカーズ4点リードのクラッチ・シチュエーションに突入も、レブロン・ジェームズが大暴れ。ポール・ジョージのフリースロー2本で2点差に迫られるとドンチッチのパスからロングレンジジャンパー、アンドレ・ドラモンドのダンクで再び2点差に詰められた場面では3ポイントをヒット。
粘るシクサーズは、クエンティン・グライムズの長距離砲で残り2分54秒で2点差に追い上げ、ジョエル・エンビードのジャンパーで残り1分29秒で同点に追いつく。
するとレブロンがまたしても立ち上がった。残り1分12秒にドンチッチのアシストから3ポイント、相手のショットミスを挟んで、残り27.4秒には5点リードへ広げる貴重なジャンパーを放り込み、残り約5分で10得点の集中砲火でシクサーズをねじ伏せた。
2日のフェニックス・サンズ戦でフィールドゴール成功率30.0パーセント(3/10)の計10得点3アシスト、5日のトロント・ラプターズ戦では同23.5パーセント(4/17)の計8得点に6リバウンド11アシストに終わっていたレブロンは、シクサーズ戦でいずれも今シーズンベストのフィールドゴール成功率70.6パーセント(12/17)、29得点に加えて7リバウンド6アシストをたたき出した。
ラプターズ戦で8得点に終わったことで、レブロンはレギュラーシーズンの連続10得点以上の記録が1297試合(NBA歴代最長記録)で途切れたものの、シクサーズ戦で見事挽回してみせた。
「40歳にもなると、体がもとのリズムに戻るまで時間がかかるんだ。でも今夜は少しだけ自分らしくいられて本当に良かった」とこの試合を振り返ったレブロンは、NBA歴代最長のキャリア23シーズン目。
とはいえ、イースタン・カンファレンスのチーム相手に敵地でプレーするのはNBAファイナルまで勝ち上がらない限り、1シーズンに1度だけ。しかもクラッチになるとさらに貴重な機会だと、レブロンには映っているようだ。
「ああいう瞬間は何度も味わってきたから、飽きることなんてない。そして、プレーを終えたら二度と戻れなくなるのがアリーナなんだ。試合に出る時の興奮、そしてブーイングや歓声で得られる興奮。どんな形であれ、あの興奮はプレーを終えてしまったら二度と味わえない」
キャリア23年目の今シーズン。レブロンは7試合を終えて平均33.1分16.1得点4.7リバウンド7.6アシストを記録。レイカーズはドンチッチとリーブスが中心のチームではあるものの、40歳の大ベテランが躍動することで、チームがますます勢いづくと言っていいだろう。
そのレイカーズは、9日を終えた時点でウェスタン・カンファレンス2位の17勝6敗。ここまで連敗がなく、白星先行でシーズンを進めている。
【動画】シクサーズ戦で躍動したレブロンのハイライト