JFLアトレチコ鈴鹿FW三浦知良(カズ、58)とC大阪MF香川真司(36)の元日本代表2人が9日、大阪府内で合同自主トレ…

JFLアトレチコ鈴鹿FW三浦知良(カズ、58)とC大阪MF香川真司(36)の元日本代表2人が9日、大阪府内で合同自主トレを行った。

プロ40年目のカズと、20年目の香川が自主トレはもちろん、一緒に練習するのも初めて。

カズが「至福の時間、最高ですよ」と言えば、香川は「僕にとっては最高の時間」と練習後、記念撮影まで行った。2人とっては“感動の時間と写真”になった。

「20年くらいの付き合いですけど、一緒にこうやって練習するのが初めて。パスとかも初めてです。うれしかった。こうやって来てくれて、励ましてくれて。ありがとうございます」とカズ。

カズは前日8日、年末恒例の大阪自主トレを本格スタート。C大阪で6日に今季全日程を終えていた香川は、タイミングが合ったことで激励に駆けつけていたが、自身はボールに触れなかった。

この日は早朝からカズの自主トレ会場に駆けつけ、午前中だけで3時間たっぷり、ボールを蹴り合い、室内でも追い込んだ練習を行った。

「カズさんが、大阪でキャンプをやっているのを知ってたから(2日連続で来た)。初めて、こうやって一緒に練習させてもらうの、すごく、こっちもうれしかったです」と香川。

記者が「カズ選手をそこまで慕う理由は?」と聞くと、間髪入れずに「好きだからですよ、理由はないですよ」と、笑った。

「やっぱりトレーニングに向き合う姿勢もそうだし、一緒にいて勉強になることばかり。何より、持ってるエネルギーとか、サッカーに対する姿勢を見たら、本当に一緒にいるだけでいつもパワーをもらえて、いろんな考え方を含めて。なかなかいないですよね、そういう人。本当にリスペクトしています」

カズファンだった香川が小学生時代、神戸市の学校にカズが訪問してくれ、より好きになった。

本格交流は、当時41歳のカズが横浜FCでプレーしていた08年4月26日、C大阪の当時プロ3年目の19歳香川が初対戦。香川がカズのファンだと新聞記事で知ったスーパースターが、あえてハーフタイムに自身のユニホームを贈り、もう18年近くたつ。

この日の練習で、カズに「シンジ、若手なんだから、しっかりやってくれよ」とハッパを掛けられ、香川は「40年目の人に言われたら、何も言えないです。カズさん、僕20年目だけどと言ったんですが、まだ若いって言われました」と、2人だけのエピソードも明かした。

師弟関係でもあり、対等な友人関係でもあるレジェンド2人。早くも26年シーズンへ、最高の1歩を踏み出した。