来季J2降格が決まった湘南ベルマーレで新たな代表取締役社長に就任した大多和亮介氏が9日、クラブを通じてコメントを発表した…

来季J2降格が決まった湘南ベルマーレで新たな代表取締役社長に就任した大多和亮介氏が9日、クラブを通じてコメントを発表した。

23年から社長を務めた坂本紘司氏の辞任に伴い、新たなトップ就任した大多和氏は「J2への降格という結果はもちろん、皆さまに多くの喜びや感動をお届けできなかったこと、そして「勝敗にかかわらずベルマーレを応援していてよかった」と思って頂けるような瞬間が、ともすると少なくなってきているかもしれないということ、そうしたことに心からおわびを申し上げます」と謝罪した。

親企業RIZAPとクラブをめぐる一部報道について「一昨日からの一部報道により、我々の責任企業であるRIZAPグループ株式会社との件で大変なご心配、ご迷惑をおかけし、重ねておわびを申し上げます」と言及。「本件に関してはRIZAPグループ株式会社からも、今後各所で誠意ある説明を進めていただく予定です。またクラブとして、弊社取締役会としてという部分については、私からの発信を中心に、できる限りの情報開示やご説明に努めて参る所存です」とした。

J2降格につながった経営的背景として「ビジネス売上で強化サイドの費用を賄い切ることができず、中期的な投資まで手が回らない状況が続いてきた流れの中で、特に2025シーズンはさまざまな課題やハードルが顕在化し、それを超えることができませんでした」と指摘。「後押しすべきだった経営面での成長が追いつかず、J2降格に直結したのだと捉えています」と結論づけた。

来季から、シーズン移行に伴う特別大会を含め、J2での戦いが1年半続く。描く理想の景色として「スタジアムの外でもたくさんの小さな勝利のダンスを生み出していくこと」とし「そのために必要なアクションを地域に根付いた形で加速させていきます」と今後について伝えた。

湘南をめぐっては、長年クラブを支えた真壁潔会長と坂本紘司社長は退任し取締役に、RIZAPグループ専務の塩田徹氏が新たに会長となり、大多和副社長が社長に昇格する人事が発表され、経営陣の対立が顕在化していると一部で報じられている。