プロボクシングWBO女子世界スーパーフライ級王者昼田瑞希(29=三迫)が9日、東京・練馬区の所属ジムで帰国会見に臨んだ。…

プロボクシングWBO女子世界スーパーフライ級王者昼田瑞希(29=三迫)が9日、東京・練馬区の所属ジムで帰国会見に臨んだ。11月22日(日本時間23日)、米ロングビーチで同級4位グロリア・ガジャルド(31=メキシコ)の挑戦を受け、3-0の判定勝利。ジャッジ3人全員がフルマークという圧勝劇で6度目防衛に成功し、今年4戦目、4戦連続の米リングをすべて白星で締めくくった。

初めてメインイベンターを務めた晝田は「米国のチームの支え、日本からのサポートのおかげでベルトを守れました。メインだったのでKOで締めようと思ったが、相手もタフだった。内容面では悔しいしもっとできると思った」と向上心をみせた。加藤健太トレーナー(40)も「KOまであと半歩だった。レフェリーが止めるタイミングは何度もあった。KOは結果論で1戦1戦自分の強みを消さず、米国で学んだことはできたと思う」と1年間の成長ぶりをほめた。

今年5月の4度目防衛戦で「階級最強」の称号となる米老舗専門誌ザ・リング認定王座を獲得。日本女子で初めて輝いた。10月にはザ・リングのダグラス・フィッシャー編集長から直接、同誌認定ベルトを手渡された。さらに同月末にはコロンビアで開催されたWBO総会にも出席し、同団体から5度防衛を祝うリング(指輪)も贈呈。晝田は「リング誌ベルトは男女通じて誰もがもらえるベルトではない。それに見合った選手にならないといけないというプレッシャーもあった。自分との戦いみたいなプレッシャーはいつもよりもあった。私は目の前の敵に勝つだけ。自分のやるべきことに集中してやることは、ベルトが増えても防衛回数が増えても良い意味で変わらないと思えた」と何度もうなずいた。

11月26日には帰国し、既に軽めのジムワークも再開しているという晝田は、26年の目標には「KO勝ち」「統一戦」を目標に掲げた。晝田は「KOをしたい。(対戦相手を)ぶっ倒したい」と強調。WBA女子世界同級王者ジャスミン・アルティガ(33=米国)らとターゲットに統一戦も意識しているとし「来年は統一戦をやりたい。WBA王者のジャスミンとやるのが1番現実的で。いけるところまでいきたいので。具体的なことはないが、来年は統一するぞという雰囲気は(米国のチーム内で)起きている」と強い意気込みを示していた。