やっぱり明るく、楽しくやで~。阪神の選手会長に就任した村上頌樹投手(27)が8日、浜ちゃんにムード作りの極意を学んだ。都…

やっぱり明るく、楽しくやで~。阪神の選手会長に就任した村上頌樹投手(27)が8日、浜ちゃんにムード作りの極意を学んだ。都内でフジテレビ系列「ジャンクSPORTS プロ野球12球団 トーク日本シリーズSP 2025」の収録に参加。MCの浜田雅功(62)の話術と超絶の「回し」を堪能した。人前で話すことは苦手だというが、同じ兵庫出身の最高峰のお笑いテクを、チーム作りに生かす考えだ。放送は来年1月18日午後7時から。

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その距離、わずか約2~3メートル。12球団の24選手を相手に、ぶっ通しで声を張る浜ちゃんは、何ともまぶしかった。まさにプロ。圧倒されっぱなしの4時間。村上は興奮した様子でスタジオから出てきた。

「やっぱり“回し”というか…すごいなと感じました。本当に楽しかったので。一瞬で終わったなって感じですね。勉強になることが、たくさんありました。本当に引き出しがすごいなと感じました」。

岩崎、坂本と3人で、セの優勝チームはMCのすぐ脇に席が用意された。3人とも「笑い」はよく分かるタイプだが、こういう場で前のめりになるキャラではない。「ああいうレジェンドの方に話すのは緊張しました」と村上。それでも浜ちゃんは絶妙なタイミングで話題を振り、いじりも入れながらことごとく大爆笑を巻き起こした。流れが重くなりかけても、すぐに引き戻してみせた。

2年ぶり出演だった村上が続ける。「今回はちょっとは落ち着いていられたかと思いますが(人前は)まだ慣れない。まだまだ練習というか、慣れていきたい。(浜田は)もう、いろいろな方々に盛り上がるような引き出し方、聞き方をされていて、すごいな、さすがだなと思っていました」。戦うフィールドは違うが、芸を極めた職人にビンビン刺激を受けた。チーム内では村上もツッコミ役を担っている。貴重な“学び”を生かさない手はない。

中野からバトンを受けた会長職。「投手」では小林繁以来45年ぶりで、球界でも多くない。野手と違って常にチームと行動をともにしているわけではない。それでも中野は「これだけの成績も残しているし、村上なら誰も文句は言わない」と信頼して人選した。

来年は球団初のセ・リーグ連覇がかかった重要な年。投手3冠とフル稼働した村上にかかる重責は引き続き大きい。来年の今ごろも大笑いできているようなシーズンにするために、村上は勝利も、仲間の笑顔も呼び込む努力をする。【柏原誠】

▽阪神岩崎(ジャンクSPORTSの収録を終えて)「なんかすごかったですね。最初の第一声から、これか、と。最初に『イワサキじゃなくてイワザキなんやな、ややこしいな』って言われて。しゃべりかけてもらったのがうれしかった」

▽阪神坂本(ジャンクSPORTSの収録に参加。年内のプランについて)「フィジカル面を強くしないといけないと感じている。疲れが抜けにくくなっているので。あとは1月になるとまた家にいなくなるので、どれだけ家族の時間を作れるかが一番のテーマです」