阪神・藤川球児監督(45)が8日、甲子園歴史館を訪れ、「藤村富美男監督退陣要求書」を目に焼き付けた。虎の歴史と伝統の重…
阪神・藤川球児監督(45)が8日、甲子園歴史館を訪れ、「藤村富美男監督退陣要求書」を目に焼き付けた。虎の歴史と伝統の重みをかみしめ、「今は自分しかいないかもしれない」と伝承者として使命感を強くした。
「藤村さんの当時のものを飾るということを聞いて。そういう大変な監督さんの思いというのがありましたからね。チームを代表して来て、見てまた後世に伝えていくという形を取りたかった」
同書は1956年11月20日に当時の監督・藤村富美男に対して選手らが解任を求めた連判状。球団創設90周年を迎え、史実に学ぶ意味を込め4日から初公開されている。
見学中は、同書の展示の前で立ち止まり「みんな本気だったんですね」とぽつり。藤村監督は翌57年も指揮を執ったと聞くと「そこで辞めますって言ってるようじゃ勝たすことはできません。最後までやりきらないといけない。それでこそ監督さん」と思いをはせた。自身は就任1年目にチームを史上最速優勝に導いた。「先輩方にいい報告ができた」と胸をなで下ろしていた。