阪神の森下翔太外野手(25)と大山悠輔内野手(30)が7日、東京都江東区の「ホテルイースト21東京」で開催されたデイリ…

 阪神の森下翔太外野手(25)と大山悠輔内野手(30)が7日、東京都江東区の「ホテルイースト21東京」で開催されたデイリースポーツ主催「阪神タイガース祝勝パーティー」に参加した。森下はファンの期待の声に応え、ホームラン王を宣言。大山はガッツポーズを封印し、今季はソフトバンクに敗れた日本シリーズでリベンジを果たすことを意気込んだ。

 柔和な表情で、虎党との貴重な時間を過ごした。トークショーの最後に来季の目標を問われた主砲に、場内から「盗塁王!!」との声が飛ぶ。大山は「今年、盗塁(6個)がキャリアハイだったので…」と反応して笑いを誘いつつ、決意の言葉を語った。

 「連覇は達成したいですし、日本シリーズでは違うところで目立ってしまったので、その悔しさを晴らしたい」

 2年ぶりリーグ制覇の喜びは色あせない。ただ、自身の中に満たされない思いが残ったことも事実。特に1勝4敗と悔しい結果に終わった日本シリーズでは、第3戦まで12打席連続無安打と苦しんだ。「僕で流れが切れれば、ああいう試合になってしまう。僕がもっとしっかりすれば、楽に勝てる試合、負けていても逆転できる試合が増えると思う」。来年こそ心の底から喜ぶためにも、チームの柱として一層の覚悟を持っている。

 そんな先輩の隣で森下は「(大山がいる)安心感がすごかったので、ノビノビやらせてもらってました。すみません!」とケロリ。後輩たちにとって大きな存在であることに変わりはないようだ。象徴的な一戦は8月26日・DeNA戦(横浜)。1-2の九回2死一塁から2ランを放ち、劇的な逆転勝利を導いた。

 後輩も「しびれました」と興奮気味に振り返った場面では、一塁を回ったところで珍しくガッツポーズ。その後のヒーローインタビューで「あれは試合が終わった時にするべきでした」と反省の言葉を述べたことが話題となった。虎党からは「来年はしてほしい」とガッツポーズ解禁をおねだりされたが、「しません!」と即答し再び場内が笑いに包まれる場面も。「僕の経験上、ガッツポーズした後に良くない方向に行くことが多いので。森下みたいにどんどん行く人と、(自分のように)後ろで見る人のバランスが崩れなければ良いのかな」とうなずいた。

 プロ10年目となる来季へ「まだまだ、やらないといけない」と大山。内に秘める熱い感情をさらけ出すのは、雪辱の日本一を果たした時だ。