DeNA藤浪晋太郎投手(31)が8日、契約更改に臨んで来季の先発争いに名乗りを上げた。7月に加入し、今季年俸5000万円…
DeNA藤浪晋太郎投手(31)が8日、契約更改に臨んで来季の先発争いに名乗りを上げた。
7月に加入し、今季年俸5000万円から3000万円増の年俸8000万円でサイン。正式に来季の残留が決定し、先発としてローテーション争いに加わることになった。球団施設DOCKの最先端機器を活用した自主トレで調整しつつ、投球回数180イニングを来季目標に掲げた。(金額は推定)
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藤浪がブラウンのスーツとネクタイを身にまとって口を開いた。米国からシーズン途中の7月に加入し、6試合に登板して1勝0敗、防御率4・09。リリーフでのメンバー入りを目指したポストシーズンでは、精彩を欠いてメンバー入りできなかった。「シーズン途中からの加入で、バタバタした面はあったんですけど、最後の方で少し貢献できなかったので、悔しいシーズンとなりました」。5000万円だった今季年俸から、数字的には3000万円増となる8000万円で来季年俸を更改した。
先発としてローテーション争いに割って入る。球団と本人の意向が一致し、来季は先発投手を務めることが決まった。「180(イニング)を目標にして投げられれば、いい数値もついてくるんじゃないかと思います」と、投球回数でチームに貢献するつもりだ。
自主トレは、アメリカ帰りでほれ込んだ球団施設DOCKで行う。地面からの反発力を測るフォースプレートには、米国でも「どこの球団にもなかった」と目を丸くしながら興奮気味に言った。「DeNAというチームは、データ分析、メカニックス、施設のいろいろな面の計測だったりは、世界でも指折りじゃないかと思います」。本場アメリカに、勝るとも劣らない最新鋭機器を活用する。
自主トレ、キャンプと腰を据えて日本で行える点もプラスに働きそうだ。「キャンプの途中でブルペンに入って…という立場でもない」。キャンプ初日からブルペン入りして、ローテーションをつかみ取る。【小早川宗一郎】