日本バスケットボール協会(JBA)は8日、男子代表強化部会を行い、終了後に伊藤拓摩強化委員長がオンラインで取材に応じた…

 日本バスケットボール協会(JBA)は8日、男子代表強化部会を行い、終了後に伊藤拓摩強化委員長がオンラインで取材に応じた。W杯アジア1次予選ではホームアンドアウェーで対戦した台湾に連勝。「気合が入った合宿になり、いい形で試合に臨めた。連勝はしたが、色んな面で課題も見えた。向き合いながら、2月は韓国、中国とアジアの強豪国との試合になるので、しっかり準備できたら」と2試合を総括した。

 課題は成長できる伸びしろと捉え、前向きに受けて止めている。数多くある中、挙げた反省点には選手のプレータイムの偏りだ。敵地で行われた2戦目ではジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)が40分間フル出場。渡辺雄太(千葉J)も37分出場した一方で、渡辺飛勇(信州)はわずか43秒にとどまった。伊藤氏は「コーチ陣だけでなくJBAとして情報を共有することで解消されると思う。どのラインアップがどう機能するかを短い時間で知らなければいけない。これをデータを使ってコーチ陣にフィードバックすることで、想定して準備ができる」と今後に向けての説明をした。

 米NBAレイカーズの八村塁や河村勇輝は今回の代表活動は参加せず。海外組の合流についての言及は避けたが、今後の海外視察について「必要だと思う」と前向きな姿勢を示した。「優秀な選手だけでなく、コーチもいらっしゃる。そういう方々に、代表活動に対してどういう思いがあるかを聞きたい」と意欲を見せた。

 今後は来年2月26日に中国と、3月1日に韓国とともに沖縄で対戦する。中国は連敗しており、「最強のメンバーで来る」と予想。連勝して勢いに乗る韓国はB1長崎でもプレーする李賢重(イ・ヒョンジュン)をカギとしてあげた。長崎のGMも務める伊藤氏。7日の試合でも活躍しており、「どの選手を彼のディフェンスにするか見ておかないと、とアシスタントGMと話していた」と笑った。28年ロサンゼルス五輪出場権のかかる27年のW杯へ。負けられない戦いはまだまだ続く。