◆香港ヴァーズ・G1(12月14日、香港シャティン競馬場・芝2400メートル) 昨年の菊花賞馬アーバンシック(牡4歳、美…

◆香港ヴァーズ・G1(12月14日、香港シャティン競馬場・芝2400メートル)

 昨年の菊花賞馬アーバンシック(牡4歳、美浦・武井亮厩舎、父スワーヴリチャード)が初の香港でG1・2勝目を目指す。

 前走の内容をヒントに完全復活へ。前走の天皇賞・秋は前半5ハロン62秒0の遅い流れ。自身最速となる上がり32秒2の末脚で後方から追い上げたが、0秒2差の5着だった。武井調教師は「前走は坂で置かれたので、本質的には平坦の方がいいかも」とクラシック3冠目を制した京都・3000メートルの走りを思い描く。続けて「流れた2400メートルならもっといいと思った。有馬も選択肢にはあったけど、香港の方が総合的にみてチャンスがある」。直線に坂がないシャティンで本領発揮を見込む。

 過去10年で日本馬は4勝。いずれも美浦から勝ち馬が誕生している。指揮官は「力関係としては勝てるメンバーなのかなと思う」と期待十分。連覇を狙うジアヴェロットや凱旋門賞3着馬ソジーなどが相手でも臆することはない。