JFLアトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良(カズ、58)が8日、自主トレを開始した大阪府内で取材に応じた。元日本代表F…

JFLアトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良(カズ、58)が8日、自主トレを開始した大阪府内で取材に応じた。元日本代表FWの播戸竜二氏(46)が近く社長に就任する、関西1部リーグの新クラブ「IKOMA FC奈良」から正式オファーを受けたことを認めた上で「すごくうれしい話」と喜んだ。今後は同じ地域リーグに降格する鈴鹿など、複数クラブと交渉を始める。

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カズはこの日、大阪での年末恒例の自主トレを開始した。午後の筋力トレーニングを終えると、取材に応じ、播戸氏が近く社長に就任する奈良・生駒市の新クラブからオファーを受けたことを認めた。

「バンちゃん(播戸氏の愛称)とは何度か会って、そういう話をしてくれたので、すごくうれしい話ですよね。オファーが来るってね」と話し、神戸時代に後輩だった播戸氏について「後輩とか先輩とか、関係ないんでね」と、あくまでプロとして届いたオファーを喜んだ。

関西1部はJリーグ5部に相当し、アマチュア最高峰JFLの1つ下のカテゴリー。来年2月に59歳を迎えるプロ41年目のカズが地域リーグを選べば、初の挑戦になる。かねて「カテゴリーは関係ない」と明言してきただけに、「いろんな自分自身の条件さえそろえば。環境面とか、いろんなものを考慮してしっかり考えたい」と、フラットな心境を強調した。

現在は横浜FCから期限付きで鈴鹿に所属し、その契約も来年1月で切れる。鈴鹿も地域(東海)リーグに降格するだけに「これから横浜FCもそう、鈴鹿もそうですけど、会って話を(しなければいけない)。会いたいと言われているんで。特に鈴鹿は今いるところなんで、話をしないといけない」と筋道を通し、複数クラブと交渉を本格化させる。

この日はC大阪元日本代表MF香川真司(36)が激励に駆けつけ「真司はいつも会いに来てくれる。この前(11月)も鈴鹿に来てくれたんですよ」と笑顔を見せた。気力がみなぎるレジェンドは、年内にも結論を出す見込みだ。【横田和幸】