大相撲の大島親方(元関脇・旭天鵬)が師匠を務める大島部屋に入門することになった神奈川・横浜市の白山高3年の柳沢仁利が8…
大相撲の大島親方(元関脇・旭天鵬)が師匠を務める大島部屋に入門することになった神奈川・横浜市の白山高3年の柳沢仁利が8日、同高で記者会見を行った。
同市出身の柳沢は相撲未経験。高校では野球部に所属し『4番・一塁』、高校通算11本塁打のスラッガーとして活躍してきた。そんな球児が相撲に興味を持ったきっかけは、中学校3年生時にYouTubeで見た相撲の取組動画だった。「朝青龍関と白鵬関の千秋楽の優勝決定戦を見て、そこから相撲に興味を持ち始めて、やりたいなと思った」。その後も大島部屋や二子山部屋などの動画を熱心に視聴。高2の冬にSNSを通して知り合った大島部屋の元幕内・旭大星の大串拓也氏を介して入門に至った。
初場所(来年1月11日初日、両国国技館)で初土俵予定。大相撲入りを決めた理由については「裸一貫で勝負できる。自分が今までやっていた野球はチームスポーツで長い時間戦った中で結果が出る。相撲は短い時間、個人のスポーツでもあるので、自分次第で変わることができる。未経験だが、それが相撲部屋の見学に行った時に少しわかったような気がして、相撲をやりたいと思った」と力強く話した。
相撲未経験ながらモンゴルから来日し、入門した大島親方は「未経験者は経験者よりもクセがなく、基礎の飲み込みも早いと思う。元横綱・稀勢の里(現・二所ノ関親方)も野球から大相撲に入った。足腰もいいと思うし、足腰の瞬発力も相撲には必要なので、そういう意味では野球をやっていて強みになる。本人と会った時は、しっかりしていたし、気合も入っている印象で向いていると思った」と期待を込めた。
177センチ、117キロの18歳は将来の目標を問われ「まずは幕内に上がることが一番。そこから先というのは、上がらないと見えないと思う。愛される力士を目指したい」と意気込んだ。