「2025鹿島アントラーズ名(迷)言集」と題し、取材現場で生まれた10個の名(迷)言を抜粋。こんなこともあったなあと、…

 「2025鹿島アントラーズ名(迷)言集」と題し、取材現場で生まれた10個の名(迷)言を抜粋。こんなこともあったなあと、シーズンを振り返るツールとしてお楽しみください(選定・岡島 智哉)

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▽「これが本来、鹿島のあるべき姿」(FW鈴木優磨。3月のアウェー柏戦勝利後)

 結果的に、柏戦で2戦2勝したことは最終順位に直結した。鈴木は「ポジションが確約されている選手がいない。基準を満たせば試合に出られるし、満たさないと出られない。これが本来、鹿島のあるべき姿」と手応えを示す。

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▽「めちゃめちゃクロスです。狙い通り。…すみません、めちゃめちゃシュートです」(DF津久井佳祐。4月岡山戦後)

 右サイドからチャヴリッチの1点目をアシストした津久井。最初はクロスだと胸を張っていた津久井だが、良心の呵責か、あさっての方向に飛んだシュートがチャヴリッチの足元に届いたと自白。

▽「祝う気のないやつが!」(鬼木監督。4月岡山戦後)

 鬼木監督のバースデー勝利直後。取材対応中の鈴木優磨が、記者の背後を鬼木監督が通過していることに気づき「やっぱりね、監督の誕生日だったので…」と大声でゴマスリ太鼓持ちコメントを発動。すかさず鬼木監督が笑顔でツッコミ。なお、鈴木はこの試合でPKを失敗している。

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▽「覚えてないですね。何かありました?」(FW鈴木優磨。4月横浜FC戦後)

 自身のゴール後に片肘をついて寝転ぶパフォーマンスで相手DFを挑発。主審から厳重注意を受けたが、取材では政治家のような“記憶にございません発言”で逃げ切る。

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▽「最後、シャーレを掲げさせてあげたい」(GK早川友基。6月実施のスポーツ報知インタビューにて)

 師岡柊生、関川郁万、安西幸輝の3人の長期離脱について。「これは自分だけじゃなく絶対みんなが思っていること」とコメント。見事、実現しました。

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▽「そうなんですよ!上手くなってきてるんですよ!」(鬼木監督。6月の囲み取材で)

 報道陣にDF植田直通のキック技術の成長について問われて。「個人トレーニングでも頑張っていますし、成長しようという欲がすごい選手」と大きくうなずく。

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▽「逆側で取りたかったっす」(FW鈴木優磨。9月のアウェー浦和戦後)

 チケット完売となった一戦で決勝点。敵地に駆けつけた鹿島サポーター側のゴールで奪い、大歓声を浴びたが、本人は浦和側のゴールで決めて煽りたかった模様。

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▽「皆さん見ました?見ますよね!」(鬼木監督。11月の囲み取材で)

 大リーグのワールドシリーズでMVPを獲得した山本由伸の投球に感銘を受け、自ら話題を切り出す。別の話題に移るも、取材終了後に野球部出身の記者に「最後の併殺打の場面は、打者も追い込まれてるんですか?」と選手心理を逆取材。

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▽「全然楽しみじゃなくて。すごく嫌でした」(MF知念慶。11月横浜FC戦後)

 川崎時代の指揮官就任が本当は嫌だったと突然の告白。自身のプレースタイルが、鬼木監督のサッカーに合わないと予感していたからだという。しかしそう言えるのも、苦戦の時期も乗り越えたからこそ。主力として終盤の15戦無敗を支えた。

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▽「鹿島が1番だ!!」(DF植田直通。優勝決定直後の場内インタビューで)

 ついに訪れた歓喜の瞬間。インタビューの最後で絶叫締め。植田は18年途中に渡欧したため、18年のACL優勝の瞬間も味わっていない。自身にとっても、待望の「1番」だった。