12月29日に、WOWOWが「小田凱人 歴史を変えた19歳。誰も知らない、その先へ」と題した特別番組を放送する。車いす…
12月29日に、WOWOWが「小田凱人 歴史を変えた19歳。誰も知らない、その先へ」と題した特別番組を放送する。車いすテニス世界王者の小田に焦点を当てた初めてのドキュメンタリーで、その収録が8日に都内で行われた。
小田は、今年9月の全米で優勝し、車いすテニスのシングルス種目で、史上3人目の生涯ゴールデンスラム(4大大会全制覇とパラリンピック金メダル)の快挙を、19歳で達成した。今年は世界ツアーの個人戦8大会、国別対抗戦1大会の計9大会に出場し、35勝1敗という圧倒的な強さを誇った。
ただ1度の敗戦は、1月の全豪男子シングルス決勝で、ライバルのアルフィー・ヒューエット(英国)に敗れた試合だ。試合後、小田は「伸びかけた鼻がぶち折れた感じ」と、悔しさをにじませた。「今思えば、考え方や物事の判断とか足りていなかった。あの敗戦から、いろいろと考えるようになった」。
それ以降、負けなしの状態だ。来年は、まだ自身が成し遂げていない「年間グランドスラム(年間4大大会全制覇)と無敗」を、声高に目標として掲げる。「意識すると緊張する」とは言うが、「有言実行がかっこいい。その方が達成しやすい」と、自身の美学を貫くつもりだ。