神奈川・白山高校の柳沢仁利(3年)が8日、横浜市内の同校で、大相撲の大島部屋への入門会見を、大島親方(元関脇旭天鵬)と…

 神奈川・白山高校の柳沢仁利(3年)が8日、横浜市内の同校で、大相撲の大島部屋への入門会見を、大島親方(元関脇旭天鵬)とともに行った。高校野球の名門、横浜の村田浩明監督が20年4月に就任するまで指揮を執ったことで知られる同校では、4番一塁で活躍。高校通算11本塁打で177センチ、117キロのスラッガーが角界でのアーチを誓った。来年の初場所(1月11日初日、両国国技館)で初土俵を踏む予定だ。

 YouTubeで朝青龍と白鵬の取組を目にして、相撲熱が急上昇。高2の冬にSNSを通して知り合った、大島部屋の元幕内旭大星の大串拓也氏を介して入門に至った。「相撲は裸一貫で勝負できる。野球と違って個人競技なので、自分次第でいくらでも変われる」と意気込んだ。

 現役時代は相撲未経験から幕内優勝を果たした大島親方は「電話はあったけれど、SNSから連絡が入ったのは初めて」と語りつつ「気合が入っていて相撲に向いている。相撲未経験でも変なクセがないのは楽しみ」と期待を寄せた。

 横浜・村田監督は現在も白山高を訪れることがあるといい、柳沢も対面した経験がある。2018年夏の北神奈川大会では、県立の白山を準々決勝に導き、注目を集めた。柳沢は「愛されるチームを目指す、と話していただいた。相撲にも共通すると思う。愛される力士を目指したい」と思い描いた。

 横綱豊昇龍の投げに憧れを抱くが、相撲初心者なだけに、理想の相撲を「これからですね」と気を引き締めた柳沢。野球出身、相撲未経験から活躍した力士は稀勢の里(現二所ノ関親方)、高安らがいる。柳沢は「目標にされるような力士になりたい」と誓った。