プロボクシングWBO世界フライ級4位桑原拓(30=大橋)を指導する松本好二トレーナー(56)が8日、東京・新宿区の帝拳ジ…
プロボクシングWBO世界フライ級4位桑原拓(30=大橋)を指導する松本好二トレーナー(56)が8日、東京・新宿区の帝拳ジムで行われた同級王者アンソニー・オラスクアガ(26=米国)の公開練習を視察した。17日、東京・両国国技館で挑むオラスクアガによるシャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちを見届けた。
松本トレーナーは「何度も来日し、良い選手だと分かっている。試合当日どうなるかがすべて。もしマイナス要素が出てくることはあれば助かるが、ベストでくることを想定している。KOを狙うと言っていたので、そういうボクシングでくると思っている。それで隙が出てくれれば良いですけど、のみ込まれるようだと…。それは勝負なので。王者の力、(桑原)拓の力がどうなるか。ちょっとでも勝るように日々練習してきた」と冷静に反応した。
4度目防衛戦となるオラスクアガはフライ級で安定王者としての雰囲気が出ている。松本トレーナーは「1戦1戦キャリアを積んで自信もつけているが、勝つことによってよくも悪くも変わる。向こうはパンチもあって攻撃力はある。いかに致命傷にならず食い止めて、自分のパンチを当てて戦いきることがプラン」と明かした。
24年5月以来、約1年7カ月ぶり2度目の世界挑戦となる桑原の最終調整に手応えがあるだけに、松本トレーナーは「残りの日数、コンディション崩さず、良い精神状態でリングに上げさせることが最大の仕事」と強調。オラスクアガの公開練習には、北野良トレーナー、木幡竜一トレーナーと3人で公開練習をチェックし「高校の後輩でもあるので心強い。少しでもバックアップしようとしてくれている。ジム、チームの団結力に近いと思う」と説明していた。