<カーリング五輪最終予選:日本10-7ポーランド>◇7日(日本時間8日)◇男子1次リーグ◇カナダ・ケロウナ【ケロウナ(カ…

<カーリング五輪最終予選:日本10-7ポーランド>◇7日(日本時間8日)◇男子1次リーグ◇カナダ・ケロウナ

【ケロウナ(カナダ)=飯岡大暉】カーリングの26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)最終予選で、男子日本代表SC軽井沢クラブがポーランドを10-7で撃破した試合中に、複数のハプニングが起こっていた。

試合序盤に、セカンド山本遵(19)からリザーブ臼井槙吾(31、キットカーリングクラブ)へ途中交代が発生した。

スキップ山口剛史(41)は、第2エンドの投球後に山本と会話した上で決断したと説明。「若干状態がいつもと違うと。今日は休んでもらって、万全な調子で復帰してもらえばと思ったので。投げるときに調子悪そうで、いつもと違和感がある感じだった。投げ終わった後に聞いたら『若干あるんです』と。じゃあこのエンドが終わったら変わろうって言って、すぐに(臼井に)アップしてもらった」と明かした。試合中に宿舎に戻り、休養しているという。

本来、所属チームが違うメンバーと出場することになったが「世界選手権で臼井くんとは12、3試合やってるので全然大丈夫だった」と振り返った。

また、1点リードした第10Eの山口の投球前には、会場が突然暗くなった。仮設の照明が消え、一時プレーを中断。会場常設の照明は問題なかったため、すぐに競技は再開された。

山口は「僕はこの暗さは練習でもやってたし、別に気にならなかった。どちらかと言うと、早くやって氷の状態を変えない方がいいと思った」と口にした。

一方で、好投で白星を引き寄せたフォース柳沢李空(24)は違和感があったと認めた。「1投目でドローを投げるときに、結構景色が全然違って。暗いので、自分が滑ってる速度が速いのか遅いのか全然分からなかった。2投目はしっかり、1投目の情報から合わせることができた」。

大会前の練習でも同様の経験があったといい「トラブルにもしっかり対応できたのでよかった」とほっとした表情を見せた。

さらに、山口は「今日はいろいろハプニングありましたね。相手のブラシが壊れるとか」と、別のトラブルも告白。「今までなら動揺していたが、全然なんとも思わないようになってきた。やっと世界に慣れてきたと思った」と自信をのぞかせた。

想定外のできごとがいくつも発生しながら2勝目をつかんだ。日本男子として2大会ぶり3度目の五輪へ歩みを進める。山口は「勝ち星的には全然いい。流れ的にはいい流れの方にのっている」と手応えを明かした。

なお、会場の照明は試合終了後、1時間半ほどで復旧。7日午後7時(日本時間8日正午)から行われる女子の試合前に照明が点灯されると、会場からは「フー!」と歓声が上がっていた。