宮崎県小林市出身のプロゴルファー脇元華選手が、ツアー初優勝を飾った11月の伊藤園レディースの副賞として提供された米(1…

 宮崎県小林市出身のプロゴルファー脇元華選手が、ツアー初優勝を飾った11月の伊藤園レディースの副賞として提供された米(10俵=600キロ)と飲料(3年分=1080本)を、県内の子どもを支援する団体と小林市にそれぞれ贈った。脇元さんは動画で「子どもたちが胸を張って夢を追いかけられる一歩になれば」とのメッセージを寄せた。

 米の贈り先は「フードバンクみやざき」「NPO法人 Swing―By」「県ひとり親福祉連合会」の3団体。5日に宮崎市役所で贈呈式があり、父の信幸さんが代理で目録を各団体代表に手渡した。

 プロ8年目で初優勝を遂げた脇元選手はメッセージ動画で「私も1人親家庭で育ち、どんな時も支えてくれた家族のお陰で夢をあきらめずに続けてこられた。今度は私自身が子どもたちの背中をそっと押せる存在でありたい」「初優勝は宮崎への恩返しの始まり」などと語った。

 フードバンクみやざきの長友宮子代表理事は「県民皆で応援していた脇元華さんからの支援に感動し、お米が足りないといろいろなところに声かけてきてた中だったので感謝しています」と喜びとお礼を述べた。

 飲料は4日に小林市の宮原義久市長に贈呈された。市は支援を委託している事業所などを通じて、市内の生活困窮世帯や子どもたちに届けるという。