◆第77回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月14日、阪神競馬場・芝1600メートル) マーゴットラヴミー(牝2歳、…
◆第77回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月14日、阪神競馬場・芝1600メートル)
マーゴットラヴミー(牝2歳、栗東・小林真也厩舎、父リアルスティール)は新馬、白菊賞を連勝中。新馬での大人びたレースぶり、レース後の池添謙一騎手=栗東・フリー=の高い評価を聞き、白菊賞では素直に本命を打ったが、レースぶりも本当に強かった。楽に先手を奪いつつ、上がり3ハロンも最速の34秒6にまとめての3馬身差V。圧勝と言っていい。
注目すべきは、1分33秒6という勝ち時計だ。白菊賞は開催最終週に行われることの多い一戦。決して高速馬場ではなく、実は2001年以降に1分33秒台で走ったのは一頭しかいない。それは2018年に同じ1分33秒6で勝ったラヴズオンリーユー。本馬の父であるリアルスティールの全妹で、のちに国内外でG1・4勝を挙げた名牝だ。
問題は中1週となるだけに状態面だったが、小林調教師は「使う前より良くなっています。(使った後の)馬の心と体の変化が想像以上に良かったです」と太鼓判。鞍上にも武豊騎手=栗東・フリー=を確保した。3連勝での2歳女王へ視界は良好だ。(山本 武志)