◆第77回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月14日、阪神競馬場・芝1600メートル) 2連勝中のアルバンヌ(牝2歳…

◆第77回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(12月14日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 2連勝中のアルバンヌ(牝2歳、美浦・田中博康厩舎、父アドマイヤマーズ)の気配がいい。デビュー戦はファンタジーSを制したフェスティバルヒルに敗れたものの、続く未勝利戦→サフラン賞を勝ち、着実に勝ち星を積み上げてきた。ともに先団を射程圏に入れた位置からメンバー最速の末脚で抜け出しており、レースセンスの高さは疑う余地がない。

 12月4日に坂井瑠星騎手が美浦に駆けつけた1週前追い切りは、若馬らしく活気十分に先着。少しムキになるシーンはあったが、田中博調教師が鞍上にハミ受けや操縦性の特徴を把握してもらうという目的をしっかり果たし、順調に調整が進む。5日には栗東へと移動し調整を進めるのは青写真通り。阪神での新馬戦を選択した際にも栗東滞在で調整されており、2度目であればその経験が大きく生きるだろう。万全の態勢を敷く田中博厩舎の手腕にも期待感が高まる。(石行 佑介)