浜松開誠館の守護神は吉田壮馬(3年)だ。身長183センチの巨体でゴール前に立ちはだかり、至近距離からの強いシュートも体…

 浜松開誠館の守護神は吉田壮馬(3年)だ。身長183センチの巨体でゴール前に立ちはだかり、至近距離からの強いシュートも体を張って止める。

 藤枝東との県選手権決勝では、延長戦を含む計100分間を零封。迎えたPK戦で2本止めて、全国切符を呼び込んだ。「でも、その前(延長後半)はピンチが多かった。ホッとしました」と胸をなで下ろし、仲間に感謝する。

 出身は三重で、「全国に出て勝ちたい」と開誠館を選んだ。最初はレベルの高さに圧倒され「ついていけないと思いました」。それでも練習を重ねてレギュラーをつかみ、今夏の県総体初優勝に貢献した。この大会の準決勝で強敵・静岡学園をPK戦で撃破。大きな自信になった。

 静岡県代表は全国高校選手権で、20年度から5年連続でPK戦負けを喫している。3年前の先輩たちも初戦で大津(熊本)にPK戦の末、敗れた。吉田の「止める力」に大きな期待がかかる。「80分で勝つのが一番。でもPK戦になっても勝ちます」。頼れる守護神が最後尾から仲間を激励し、勇気づける。(里見 祐司)

 ◆吉田 壮馬(よしだ・そうま)2007年4月13日、三重県生まれ。18歳。5歳でサッカーを始め、GKは小学2年から。前所属はTSV四日市。183センチ、77キロ。血液型B。家族は両親と妹。