男子サッカーの札幌大谷が、選手権での悔しさを晴らし、初のプレミアリーグ切符を勝ち取りにいく。 全国各地区のプリンスリー…

 男子サッカーの札幌大谷が、選手権での悔しさを晴らし、初のプレミアリーグ切符を勝ち取りにいく。

 全国各地区のプリンスリーグ上位16チームが、4枚の昇格切符を懸けて戦う「高円宮杯U―18プレミアリーグプレーオフ」が12日、広島市で開幕する。2022年以来、3年ぶり2度目の出場となる札幌大谷は、前回は初戦で浜松開誠館に1―2で敗退。大石蓮斗主将(3年)は「強いチームばかりなので技術では劣るかもしれない。その分は球際の五分五分のところや、気持ちや強さの面で負けないこと。2回勝って昇格を果たしたい」と意を強くした。

 高校総体道予選、プリンスリーグ北海道に続く道内3冠を狙った選手権道大会は、決勝で北海に0―1で敗戦した。菊谷輝前主将(3年)は「すぐには切り替えられなかった」と思い返すも「自分たちの代は全国で何も成し遂げていない。最後にプレミア参入を後輩たちへの置き土産にしたい」と新たな目標に向け、練習を続けてきた。

 30人の登録選手中、3年生は26人と、出場可能な選手は全て入れた。全員が道産子という代だけに、自身も札幌出身の清水隆行監督(50)は「北海道の選手でも十分できるということを表現できれば」と思いを強くした。組み合わせは8日に決まるため、ベンチ外の選手40人が手分けして、全出場チームのスカウティングを実施と、あらゆる相手に備えて対策してきた。札幌大谷が一丸となって戦い、最良の結末につなげる。